マインドフルネス 基礎と実践 の感想
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参照データ
タイトル | マインドフルネス 基礎と実践 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 日本評論社 |
JANコード | 9784535984240 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
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購入者の感想
この本は、マインドフルネスの基本的理論から始まり、実際の具体的な疾患への適応にまで及ぶ内容が記載されている。マインドフルネスを実践する人々にとって、内容を十分理解する基礎的能力があれば、応用にも非常に有意義だと思える。また、referenceも新しいので、実地でマインドフルネスを行っている方は、手にするべきであろう。
27人の著者による17編の論文集である。
現時点における我が国のマインドフルネス受容の最先端と言ったところである。
脳画像による精神医学的効果検討とか心理学的機序に関する論文がメインだが、矯正施設における導入実践なども紹介されていて興味深い。
マインドフルネスが単なる技法に堕しかねない現状に対して、「正見に基づかない正念は正しいマインドフルネスとは言えない」と藤田一照が鋭い苦言を呈し、それに対して菅村玄二が、「すべては関係性であるとKabat-Zinnは強調していた」と述べるなど、欧米の文化背景では無視されがちなポイントが日本では正しくキャッチされているようで、我が国における今後の発展に期待がもてる。
そのせいか、菅村論文は一見羅列的に見えるが修養の役にもたちそうで、白眉である。他にも色々あるが、杉浦義典論文は心理学的なオリジナリティーがあり読み応えがあった。メンタルヘルスや矯正教育にたずさわる全ての方々に本書を勧める。
現時点における我が国のマインドフルネス受容の最先端と言ったところである。
脳画像による精神医学的効果検討とか心理学的機序に関する論文がメインだが、矯正施設における導入実践なども紹介されていて興味深い。
マインドフルネスが単なる技法に堕しかねない現状に対して、「正見に基づかない正念は正しいマインドフルネスとは言えない」と藤田一照が鋭い苦言を呈し、それに対して菅村玄二が、「すべては関係性であるとKabat-Zinnは強調していた」と述べるなど、欧米の文化背景では無視されがちなポイントが日本では正しくキャッチされているようで、我が国における今後の発展に期待がもてる。
そのせいか、菅村論文は一見羅列的に見えるが修養の役にもたちそうで、白眉である。他にも色々あるが、杉浦義典論文は心理学的なオリジナリティーがあり読み応えがあった。メンタルヘルスや矯正教育にたずさわる全ての方々に本書を勧める。