断髪のモダンガール―42人の大正快女伝 (文春文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 断髪のモダンガール―42人の大正快女伝 (文春文庫) |
発売日 | 2010-12-03 |
製作者 | 森 まゆみ |
販売元 | 文藝春秋 |
JANコード | 9784167421052 |
カテゴリ | ジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門 |
購入者の感想
42人の大正から昭和初期に活躍した女性が描かれています。
タイトルを象徴するように、断髪の先駆者として銀座を闊歩した二人(望月百合子、ささきふさ)からスタートします。
それにしても、「髪は女性の命」と言われた時代に断髪にすることは、大変な勇気がいったことでしょう。
「未亡人になられたか、可愛そうに」と言う言葉がかけられたというのが、すべてを表していると思います。
それ以降は、決して「断髪」ではない女性も沢山登場します。
その中で、やはりこの時期に活躍した女性と言えば、どうしても「青鞜」を抜きに語れない訳で、この雑誌に関係した女性が沢山登場します。
この本を読んで特に驚いたのは、当時の知識層の交際範囲の狭さで、意外な交友関係が登場します。
又、大杉栄、伊藤野枝の二人の虐殺が、こうした知識人の集団に大きな同様を与えたという事実も、想像以上でした。
一番は、当時の女性たちの自由さで、強い意志を持った行動に圧倒されるばかりでした。
と同時に、職業を持つ女性は、年下の男性か、同性を求めると言う傾向には、当時独自の傾向なのだろうかと考えさせられました。
当時は、それだけ結婚した女性の位置づけの低さがあったのでしょうが、現代では大分変わったのではと思うのですが・・・。
いずれにしても、大正から昭和初期にかけて(戦争前夜)の知識人の行動が、女性の目を通して生き生きと書かれており、この時代を知る上で非常に参考になりました。
タイトルを象徴するように、断髪の先駆者として銀座を闊歩した二人(望月百合子、ささきふさ)からスタートします。
それにしても、「髪は女性の命」と言われた時代に断髪にすることは、大変な勇気がいったことでしょう。
「未亡人になられたか、可愛そうに」と言う言葉がかけられたというのが、すべてを表していると思います。
それ以降は、決して「断髪」ではない女性も沢山登場します。
その中で、やはりこの時期に活躍した女性と言えば、どうしても「青鞜」を抜きに語れない訳で、この雑誌に関係した女性が沢山登場します。
この本を読んで特に驚いたのは、当時の知識層の交際範囲の狭さで、意外な交友関係が登場します。
又、大杉栄、伊藤野枝の二人の虐殺が、こうした知識人の集団に大きな同様を与えたという事実も、想像以上でした。
一番は、当時の女性たちの自由さで、強い意志を持った行動に圧倒されるばかりでした。
と同時に、職業を持つ女性は、年下の男性か、同性を求めると言う傾向には、当時独自の傾向なのだろうかと考えさせられました。
当時は、それだけ結婚した女性の位置づけの低さがあったのでしょうが、現代では大分変わったのではと思うのですが・・・。
いずれにしても、大正から昭和初期にかけて(戦争前夜)の知識人の行動が、女性の目を通して生き生きと書かれており、この時代を知る上で非常に参考になりました。