住まいの解剖図鑑 の感想

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参照データ

タイトル住まいの解剖図鑑
発売日販売日未定
製作者増田 奏
販売元エクスナレッジ
JANコード9784767809182
カテゴリアート・建築・デザイン » 建築 » 建築文化 » 住宅建築

購入者の感想

「住宅・クルマ・保険」というのが人生の三大支出ですが、住宅は最大の支出です。
こういった書籍で住宅関連の知識をつけ、マイホームの満足度を上げることは重要だと思います。

どのような間取りレイアウトにするか、
ということについて具体的なイメージを持っている人は少ないと思います。
住宅の中のいろいろな機能について、非常にわかりやすく
間取りレイアウトについて解説されています。
見た目のデザインというよりは、住宅の機能についての記載です。

このマンションが良いとか、
この建売が良いとか、
このハウスメーカーが良いとか、
人生最大の買い物を、見た目と直感だけで決める人が殆どです。
「マイホームは3回建てないと理想の家にならない」、
というのは、マイホームにまつわってよく言われる格言です。
見た目と直感でマイホームを選ぶと失敗する、
ので、その失敗を糧に次の家を建てるが、それでも上手くいかずに、
3回目でようやく理想のマイホームになるという格言です。
なぜ失敗するのか、
というと、自分たちがどういう家にしたいのかを
具体的にイメージ出てきていないから、自分たちの希望と違うものを間違って買ってしまうわけです。

どんな機能の家なのか、
どんな性能の家なのか、
どんなデザインの家なのか、
どんなコストの家なのか、
求めるものが具体的になればなるほど、
理想のマイホームに近づいていきます。

何千万円もかけて、何年もかけて失敗を糧に、知識や経験を得るより、
書籍でまとまった知識を身につけた方が、幸福です。

マイホームに興味を持った方について、
この本を「必読」レベルに強く推奨したいです。

ただし、
「性能」:耐震や洪水など防災性能や気密断熱性能などの性能の話。

カバーのイラストが昔の教科書風でいいなと手に取ったら、これが大当たりでした。

簡単にいえば住宅のオーソドックスなデザインや約束事が、なぜそうなっているのかを
解説しているわけですが、これって建築の専門家でも意外とはっきりとは説明できない
ものなんですよね。それをイラスト(著者本人による。すごく上手!)を巧みに使って
分かりやすく説明しています。

「玄関のかたちは縦長がいいか横長がいいか」とか、
「階段は上の階の床が落ちてきたものだ」とか、
言われてみれば「それはまあそうだよね」という話ばかりなのですが、
あらためて言われると妙に腑に落ちるところがあってタメになります。
しかも、項目ごとに付いているコピーの気が利いている。
「日本のお湯はみんなのものです」なんて、上手いこと言いますよね。

基本的には、建築を学ぶ学生向けに書かれたものだそうですが、私のようにある程度
設計の仕事を長くしている者や、これから家を建てようという人にもきっと参考に
なることでしょう。
個人的には、吉村順三さんに言われたという話のコラム(著者は吉村事務所出身)に
グッときました。

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