性風俗のいびつな現場 (ちくま新書) の感想

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参照データ

タイトル性風俗のいびつな現場 (ちくま新書)
発売日販売日未定
製作者坂爪 真吾
販売元筑摩書房
JANコード9784480068682
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般

購入者の感想

風俗業について、ダークな業界ではあるものの関係社を綺麗に被害者と加害者に分類できるような単純な世界ではないよ、という著者の主張が本作でも一貫している。
個人的に地雷専門風俗を謡う鴬谷の某激安風俗の話は興味深く拝見させてもらった。

大晦日夕方に流れていたニュースに「風テラス」の話題があり、著者も出ていて興味を持ったため購入。

風俗を、世間からかけ離れた特殊すぎる世界(という偏見)に捉えず、
あるひとつの労働場として、労働者に対し福祉に何ができるか、が論じられている。

最終章では、風俗の待機部屋に弁護士やソーシャルワーカーが出向き、
働いている女性の相談会(風テラス)が開催された様子が描かれている。
貧困や障害、病気、育児、中傷、DV、詐欺にあっているなど、彼女たちが長年苦しんできただろう問題が
弁護士やソーシャルワーカーというプロの手により、バッサバッサと解決の方向へ向かうのは圧巻。
最後までスピード感を持って読めた。

しかし、このタイトルは内容と少しズレているのではないか。
「風俗福祉論」の方が、新しい福祉の形を表したこの本の内容に合っている気がする。

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