Beauty Behind the Madness の感想

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参照データ

タイトルBeauty Behind the Madness
発売日2015-08-28
アーティストWeeknd
販売元Republic
JANコード0602547503305
Disc 1 :Real Life
Losers [ft. Labrinth]
Tell Your Friends
Often
The Hills
Acquainted
I Can’t Feel My Face
Shameless
Earned It (Fifty Shades of Grey)
In the Night
As You Are
Dark Times [ft. Ed Sheeran]
Prisoner [ft. Lana Del Rey]
Angel
カテゴリミュージック » ジャンル別 » ソウル・R&B » R&B

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購入者の感想

アーティスト名の読み方ですが、あえて書けば“ウィークァンド”ですか。カナダ出身のシンガー・ソングライター、本名はエイベル・タスフェイ。両親はエチオピア人で80年代にカナダに移住しました。幼少期に父親はほとんどそばにいず、母親は仕事手一杯、祖母が面倒を見たので、初めて覚えた言葉はエチオピア語だそうです。この父不在ともいうべき状況、Weekndの歌詞の印象やとても音楽性に影響を与えているような気がします。(本作、すべて共作ではありますが)彼の音楽には愛情への飢餓感を感じるのです。そして、なによりとてもせつない。必死に何かを探し求めているような、男女の愛だけにとどまらない何か。まあ、深読みかもしれません。アーティスト名の理由が(17歳のとき)家を出て一週間、二度と帰らなかったというところからきているそうですから。

とにかくカッコいい1で始まり。2、入りはクラブ系ですが終盤のホーン類の味わいで、なにか場末の小劇場にいるような感覚に。すごく好きです。3、R&Bが根っこにあります。鬱々としながらも時折まばゆい光が差してくるような印象が良い。第一弾シングルの5、ダークな曲調。最後のほうはエチオピアの言葉で愛を言ってるそうです。第二弾シングルの7、シンプルなアイディアを巧みに練り上げた楽曲、ポップさすらある。好きです。なんといっても僕には9。衝撃的なPVに負けない、素晴らしい楽曲、そして歌唱。TVの音楽番組で何度も聴いたのですが、CDで改めて聴くとやはりいい。傑作。10もソングライティング能力の高さを感じます。12、エド・シーランとデュエット。この二人、フィーリングが似ていて、とても息の合った歌いっぷりを聞かせてくれます。

気持ちのズレ、どこか狂気めいた愛情、そんな印象のモノトーンなジャケットとインナー・ワーク、アルバム・タイトルと合っています。何回か聴くうちにぜったいクセになる、そして抜けられなくなる、そんな力作です。

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