日本のロック名盤ベスト100 (講談社現代新書) の感想

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参照データ

タイトル日本のロック名盤ベスト100 (講談社現代新書)
発売日販売日未定
製作者川崎 大助
販売元講談社
JANコード9784062883290
カテゴリエンターテイメント » 音楽 » J-POP・日本の音楽 » J-POP

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購入者の感想

個人的なことですが、最近のジム・オルーク読本に掲載された優れたリストで日本の過去のロックを多少なりとも振り返る時間を得たばかりだったので、本書を非常に興味深く読むことができました。
本当に盲点でした。そして称賛に値します。日本のロックでベストアルバムをランキング形式で選ぶ発想が実に新鮮です。リスト自体は2007年のローリング・ストーン誌の日本版に掲載されたものが原形となっているようで、著者である川崎さん個人が立案した企画とリスト化にも関わらず不本意にも改変されてしまった部分があったことから、この度の完全版でそれらの不備を解消したようです。
約1000枚のアルバム候補から100枚に絞る念の入れようですが、やはりその落選した作品群に思いを馳せてしまうのは、それだけ日本のロックも発展して色々な音楽があるから起こる必然の悩みとは言え、それでもモップス、サンハウス、裸のラリーズ、井上陽水、吉田拓郎、あがた森魚、シュガーベイブ、YMO三人のソロ作、サロン・ミュージック、ピンク、ユニコーン、ブーム、オリジナル・ラブ、キリンジ、レイ・ハラカミ、竹村延和、菊地成孔、ヌジャベス、サカナクション等のある程度の知名度ある作品がないのが少し意外で、やはり個人の実感とぴったり符合するランキングでは決してないようです。選者の個人的な心のベスト100ではない点が客観性を備えた外連味のないものとなっていますが、それでも多少は著者の嗜好が反映されているようにも感じられます。やはり川崎大助さんと言えば、90年代の渋谷系全盛期に『米国音楽』の発行人だった方なので、未だ同傾向の内容への期待に不可抗力で引きずられてしまいます。そして本書でもその時期に発売されたアルバム解説が最も生き生きとしています。例えば当時の『米国音楽』で真っ先に紹介され付録CDにも収録された、かせきさいだぁのベスト100入りが象徴的でしょう。

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講談社から発売された川崎 大助の日本のロック名盤ベスト100 (講談社現代新書)(JAN:9784062883290)の感想と評価
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