Murder in Mesopotamia: A Hercule Poirot Mystery (Hercule Poirot Mysteries) の感想
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参照データ
タイトル | Murder in Mesopotamia: A Hercule Poirot Mystery (Hercule Poirot Mysteries) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Agatha Christie |
販売元 | William Morrow Paperbacks |
JANコード | 9780062073907 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » HarperCollins |
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購入者の感想
イラクのチグリス河畔で遺跡の発掘をしている欧米人チームの宿泊場所で事件は起き、近くを旅行中だったポワロが事件解決のために呼び寄せられます。(ヘイスティングスは登場しません。)ストーリーは事件に関係したイギリス人女性看護師によって語られます。ある程度は満足できる作品ですが、不満があります。まず、テンポがよくないと思います。事件発生(とポワロ登場)までの前置きが長いですし、その後も最後のポワロの謎解きセッションまでだらだらと進みます。それに理解し難い点が幾つかあります。例を2つ挙げます。1.設定のひとつですが、結婚して数ヶ月一緒に暮らした相手を、容姿が変わったから、20年近く会っていないからといって、判別できないのは不思議です。2.メインの殺人ですが、緡?密に計画した犯行であるはずなのに、なぜもっと確実な方法を考えなかったのか理解できません。(本の中で犯人はまずまずの結果を出しましたが、失敗する可能性が高かったと思います。あの状況であの方法なら、誰かに犯行を目撃されてしまうことも、被害者が死亡しないことも充分に有り得ます。あの人物らしくないずさんな犯行です。)不満を言いましたが、楽しめるのは確かです。現地の様子がそれほど細かく描写されているわけでもないのに、シーンが目に浮かぶように感じるのは著者の筆の力でしょう。