最後はなぜかうまくいくイタリア人 の感想

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タイトル最後はなぜかうまくいくイタリア人
発売日販売日未定
製作者宮嶋 勲
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532320348
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

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購入者の感想

ガンベロ・ロッソ日本版編者でもある著者の、30年に及ぶイタリアとの交流・体験をベースにしたイタリア人、そしてイタリア流の仕事ぶりへの思いを綴った本書。

著者の豊富な体験もふんだんに盛り込まれ、日本人との比較を踏まえた冷静な視点、努めて抑え気味の筆致で解釈や分析を入れている点が、巷に出回る(「イタリア人ってこんなに明るくて、人生に前向きなんです。日本人ももっと見習いましょうね!的なトーンに流れやすい)”ビバ・イタリア”的エッセイとは一線を画している。

しかるに文章はあくまでフラットで、読みやすい。書店で立ち読みしているとあまりにスラスラ読めるので、買わずに読了しようかと一瞬思ったほどである。

しかし、あとがきで対比的に日本のサービスについて語ったくだりの「最高のサービスが受けられる社会は、同時に最高のサービスを提供するために厳しい労働をしなければならない社会でもあるのだ。」(228頁)の一文になぜか心惹かれ、買い求めてじっくり読んでみた。

「仕事とプライベートを分けない」
「分業の概念が欠けているなんでも屋」
「ダメもと精神のかたまり」
「寄り道をしているうちに、本来の目的を忘れる」
「嫌なことはできるだけ後回し」
「実用性より美しさで決める」
「使えそうなコネは何でも使うコネ社会」

といったイタリア(人)的特性を、随所で日本(人)的思考と対比させながら紹介している。

「厳密にいえば、イタリアでは食事の時間が長いのではなく、食卓にいる時間が長い(159頁)」ので、あらかじめ言い聞かせて日本の寿司屋に連れていくと「江戸っ子顔負けのスピードで平らげる(176頁)」そうである。このような「へ~、知らなかったな~」的トリビアも随所に散りばめられ、最後まで飽きさせない。

また一例として、嫌なことをギリギリまで先送りして10年近くも別れ話を切り出せないまま、家庭で良き夫を演じ続けつつも、別のパートナーとズルズル続ける二重生活。

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