父と暮せば の感想

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タイトル父と暮せば
発売日販売日未定
製作者井上 ひさし
販売元新潮社
JANコード9784103023265
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者

購入者の感想

広島に原爆が落とされてちょうど60年のタイミングでこの作品を読むことになった。フランス語やイタリア語に訳されて戯曲として
欧州でも好評をよんできたという。原爆で父や身寄りを失い、自分だけが幸せになることに恐れにもにた感情を持つ女性
美津江。すでに原爆で亡くなっているが、その娘のそばに出てくる父、竹造。お前も幸せになる権利があるんだよと、
常に優しく娘に接する竹造だが、娘はなかなか素直に幸せになろうとしない。原爆が起こした悲のすさまじさを作者は日常
生活の中での小さな幸せに置き換えて二人の登場人物に喋らせるかのようだ。作者は前書きで、日本人が加害者となって
アジアに侵略したことは詫びるが、だからといって原爆投下を正当化できる要素は全くないと言い切る。広島と長崎でたった
2発の爆弾で30万人の人間が亡くなった。原爆爆破の時の温度はなんと12000度、太陽の表面温度が6000度と言われている
ゆえ、そのすさまじさがわかる。そういった殺人兵器を2度も経験した国、日本。このままこの被爆体験を風化させていいのだろうか。

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