吹奏楽部員のための和声がわかる本 の感想

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実例を挙げてうまく説明してあります。さすがに実際にやってみよう的な課題は含まれていないので、芸大和声（和声　理論と実習 I）と併用したら独学もかなり垣根が低くなるでしょう。機能和声を超えて現代の吹奏楽曲で実際に使用されている近代和声にまで言及してあり、入門書として必要十分だと思います。

現在、第一線で活躍している天野正道先生の和声学の本と聞いて読んでみた。

「何故、連続５度が駄目なのか」のエピソードなどはとても面白く、単なる禁則だけを並べた従来の本とは異なる。
更に古典和声のみならず、近代和声や現代音楽にも触れているところが興味深く、もう少しページを割いてくれたらよかったのにと感じた。