Red Scarf Girl: A Memoir of the Cultural Revolution の感想

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　平易な英語からすると子供向けの本であり、かなり評判になったことは米国アマゾンのレヴュー数が数百であることから分かる。欧米に帰化した中国人による類書は多いが、本書は上海での少女時代の数年をカバーしており、家庭背景が悪く（運悪く、元地主階級）悲惨な境遇におとしめられる、その不幸の極致で話が終わっている。短い後書きで後にアメリカにわたり、今はハワイで暮らしているとあるが、当初、英語も満足でなかったというから苦労したのだろうが、そんなのは彼女にとって苦労のうちに入らなかっただろう。つくづく文化革命時代の洗脳のむごさを知らされる体験談である。
　それにしても、本書の英語は平易、簡潔であり高校生・大学初級レベルの英語の勉強にとても役立つだろう。また、常に共産党の宣伝・洗脳にさらされている中国人向け英語テキストにはぴったりだろう・・・嫌味か。