瑠璃龍守護録 献上します、花嫁様!? (ビーズログ文庫) の感想

137 人が閲覧しました

人付き合いが苦手でヘタレな旦那様と、何かあると恐縮してしまう弱腰嫁の主役カップル。
ようやくお互いの気持ちを告白し、雰囲気が盛り上がる場面においてヘタレ弱腰の悪ループに陥ることがなくなったので、気持ち良く読めるようになりました。今までは、ここで行くか？と思っても、鈴花の恐縮によって黎鳴が厭世的に拗ねてしまうと振り出しに戻り、焦れ焦れよりも苛々が募ったものですが、今回二人の間にかわされる信頼によってラブのステップが進むようになり、うっかり入る邪魔者や鈴花の『間違ったそういう知識』にちゃんと焦れられました（笑）。この先も、この調子で進んでくれると良いなと思います。

父王をはじめ家族である王家一族に屈託のある黎鳴ですが、兄元陽だけでなく弟とも…色々変わりつつあるようで、鈴花との仲だけでなく彼周りの変化も着々でそういう安心感も嬉しいです。

この巻のお話では、新たに、黎鳴の道術の師匠である見た目十代実年齢不詳の術具師季和さん、黎鳴の義弟王子燿明、妓楼で保護された内外ギャップの激しい謎の美少女、いまだ謎の虎光さん…、と世界設定に関わりそうなキャラクターが。
キモいあいつも相変わらす暗い情念燃やしているし、サラッとヤバイ事実？が書かれていて次に繋いでいます。