のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか の感想
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参照データ
タイトル | のめりこませる技術 ─誰が物語を操るのか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | フランク・ローズ |
販売元 | フィルムアート社 |
JANコード | 9784845912056 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
※サンプル画像
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購入者の感想
「のめりこませる技術」というタイトルだけに、のめりこませる書き方(翻訳も良いってこと)で、東京からジャカルタまでの機内で一気に読み進んでしまった。
現代のアート(主として、アニメ、映画、ゲーム、など)がどうやって物語を創造し、それにどう人々のめりこんだか、日本人も含むクリエーター達への取材その他に基づいて具体的に、物語的に、描かれている。
日本では当たり前の「ミクストメディア(漫画、アニメ、映画、玩具などの連携)」が米国では10年前くらいまでは実践されていなかったことや、コミケに代表されるような、ファンによるパロディ創作が、米国では「著作権法違反」として業界では取り締まる対象だったことなど、日本が進んでいたんだぁと気づかされるエピソードもあった。
私にとって大事な本書のメッセージは、物語を創るメディアはどんどん進化しているものであり、新しい物語がその時最先端のメディアから出てきて、大抵は「大人」の批判にさらされるものだ、ということ。本書によれば、ソクラテスは「本を読むと記憶力が悪くなる」と言っていたそうな。ディケンズの時代、月刊誌や週刊誌での小説連載は、小説なるものが溢れすぎるとして批判されたらしい。SFやマンガが日本で市民権を得たのはこの10年くらいだろうか。でも、今でも、ゲームばかりやっている子供の親は、大抵心配している。
その流れは、もう、数千年変わらない流れなんだろう。むしろ、そういうのめりこめる物語を持っていない子供の方が心配だ。
本書最後に、この次のメディアについても可能性が示されているが、私は、まだ、実感できない。それは20年後くらいのお楽しみ、ということでしょう、きっと。
現代のアート(主として、アニメ、映画、ゲーム、など)がどうやって物語を創造し、それにどう人々のめりこんだか、日本人も含むクリエーター達への取材その他に基づいて具体的に、物語的に、描かれている。
日本では当たり前の「ミクストメディア(漫画、アニメ、映画、玩具などの連携)」が米国では10年前くらいまでは実践されていなかったことや、コミケに代表されるような、ファンによるパロディ創作が、米国では「著作権法違反」として業界では取り締まる対象だったことなど、日本が進んでいたんだぁと気づかされるエピソードもあった。
私にとって大事な本書のメッセージは、物語を創るメディアはどんどん進化しているものであり、新しい物語がその時最先端のメディアから出てきて、大抵は「大人」の批判にさらされるものだ、ということ。本書によれば、ソクラテスは「本を読むと記憶力が悪くなる」と言っていたそうな。ディケンズの時代、月刊誌や週刊誌での小説連載は、小説なるものが溢れすぎるとして批判されたらしい。SFやマンガが日本で市民権を得たのはこの10年くらいだろうか。でも、今でも、ゲームばかりやっている子供の親は、大抵心配している。
その流れは、もう、数千年変わらない流れなんだろう。むしろ、そういうのめりこめる物語を持っていない子供の方が心配だ。
本書最後に、この次のメディアについても可能性が示されているが、私は、まだ、実感できない。それは20年後くらいのお楽しみ、ということでしょう、きっと。
内容は面白いのですが、やはり翻訳本なので、海外事例が多く
とくにアメリカのカルチャーに触れていないと、何のこと?という疑問が出たりする
トピックもあるかもしれません。
個人的にはとても面白かったです。0
とくにアメリカのカルチャーに触れていないと、何のこと?という疑問が出たりする
トピックもあるかもしれません。
個人的にはとても面白かったです。0