大学数学の教則 数学ライセンス取得のためのノート の感想

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タイトル大学数学の教則 数学ライセンス取得のためのノート
発売日販売日未定
製作者矢崎 成俊
販売元東京図書
JANコード9784489021947
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学 » 一般

購入者の感想

 本書は、大学初年度の学生を対象とした、大学数学の入門書である。通常、線型代数ならびに微分積分学の初歩から大学数学に入門するのであるが、この段階でつまづく人が少なくない。そのために、本当に面白い分野に入る前に、数学から遠ざかってしまう。

 この本では、そのようなことが無いように、大学数学を学ぶ前の、ある種の"作法"を身につけることができる。大学数学と高校数学とは、そのあまりのギャップの大きさのために挫折する人が少なくないのであるが、この本では、それらの間の、滑らかな橋渡しをしており、大学数学に興味がある高校生でも楽しんで読むことができるものである。各章では、通常の数学書には見受けられないユーモアな例が含まれており、図や表を適切に用いることで、読者の理解を非常に助けるものになっている。

 かく言う私も、数学を学んでいた一人であるが、ε-δ 論法でつまづいた多くの学生に含まれる人間である。その後も、様々なちんぷんかんぷんな内容に翻弄され、ほとんど何も得ることができずに、数学科を卒業した。もし、大学初年度の早いうちに、このような本にめぐり合うことができれば、私の人生も違った方向に進んでいたかもしれない。今一度、数学を勉強したいという方にもお勧めである。

 この本には、様々な演習問題が付いており、その一部には、非常に丁寧な解答がついている。解答が全くない数学書が多い中で、数学入門にあたり、このような解答が付いているのは大変ありがたいことである。読者は、諦めずに問題を自分自身の力で考え解くことで、少しずつ、数学の力が身につくことを実感できると思われる。考え抜いた結果としてわからないのであれば、解答の力を借りるのも良いと思う。

 最後に、この本は、明治大学理工学部数学科の講義ノートをベースにして書かれた本であることを述べておきたい。このような、興味深くかつ面白い講義を受けることができるのは非常に羨ましいかぎりである。私も、いつか、この本の筆者の授業を受け、数学の面白さを再認識したいと思っている。

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