天王山〈上〉―沖縄戦と原子爆弾 の感想
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参照データ
タイトル | 天王山〈上〉―沖縄戦と原子爆弾 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ジョージ ファイファー |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784152079206 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 文学・評論 |
購入者の感想
沖縄は本土を守るための重要な要塞「天王山」だった。もしここが米軍に占領されたら本土攻撃のための不沈空母の役割を果たしうるのであった。だから日本は激しく抵抗した。補給物資が欠乏したにも関わらず、日本人の抵抗と持久力は凄かった。
深くよく調べている部分もあるにはあるが、全体的に適当な感じ。
「日本のアジア支配は、西欧諸国の植民地主義よりはるかに過酷だった。アメリカの戦争は正義。」
「日本は侵略戦争をした。中国人を一千万人殺害した。真珠湾攻撃という卑怯な不意打ちで平和主義のアメリカ人を立ち上がらせた。日本は勝ち目のない戦争を始めた。日本人は軍部に騙されていた。
沖縄の人は日本人とは人種も気質も文化も違う。沖縄は日本の植民地被害者。沖縄の人はもともと穏やかな気質なのに、国のために死ぬように日本人に教育された。間違った指導者が沖縄を不幸にした。
原爆のおかげで多数の命が救われた。米国が日本帝国主義から沖縄を救った。」
…などと日本は悪玉で米国を善玉というスタンスを最後まで崩さない。
著者は「アメリカは日本に理解がないだけでなく人種上の偏見をもっていた」という自覚があるのに、自分の偏見については無頓着な様子。
この本に書かれていることは、戦場の悲惨さだけであり、政治的な思惑などについては、詳しく書かれていない。その辺りについては著者の想像や思い込みで書いてある。
末端の兵士が何を思い、何を見たかについて知ることができる。
無惨な死と恐怖、緊張、疲労、悪臭が行間から漂ってくる。周囲は汚物と腐敗した人間の死体だらけで、その汚水を飲み込んだり、もがいたりしているうちに気を失った兵士もいた。
女性の死体の手に自決のための手榴弾があるのを見て、米兵は「米軍を攻撃するために隠し持っていた」と誤解した。間違って民間人を撃ってしまってもしょうがないと考えるようになった。
「相手を殺すか自分が殺されるかといった状況下で敵と相まみえる」という状況下において、区別するのは難しかったようだ。動くものを発見したら物量にまかせて撃つしかない。
深くよく調べている部分もあるにはあるが、全体的に適当な感じ。
「日本のアジア支配は、西欧諸国の植民地主義よりはるかに過酷だった。アメリカの戦争は正義。」
「日本は侵略戦争をした。中国人を一千万人殺害した。真珠湾攻撃という卑怯な不意打ちで平和主義のアメリカ人を立ち上がらせた。日本は勝ち目のない戦争を始めた。日本人は軍部に騙されていた。
沖縄の人は日本人とは人種も気質も文化も違う。沖縄は日本の植民地被害者。沖縄の人はもともと穏やかな気質なのに、国のために死ぬように日本人に教育された。間違った指導者が沖縄を不幸にした。
原爆のおかげで多数の命が救われた。米国が日本帝国主義から沖縄を救った。」
…などと日本は悪玉で米国を善玉というスタンスを最後まで崩さない。
著者は「アメリカは日本に理解がないだけでなく人種上の偏見をもっていた」という自覚があるのに、自分の偏見については無頓着な様子。
この本に書かれていることは、戦場の悲惨さだけであり、政治的な思惑などについては、詳しく書かれていない。その辺りについては著者の想像や思い込みで書いてある。
末端の兵士が何を思い、何を見たかについて知ることができる。
無惨な死と恐怖、緊張、疲労、悪臭が行間から漂ってくる。周囲は汚物と腐敗した人間の死体だらけで、その汚水を飲み込んだり、もがいたりしているうちに気を失った兵士もいた。
女性の死体の手に自決のための手榴弾があるのを見て、米兵は「米軍を攻撃するために隠し持っていた」と誤解した。間違って民間人を撃ってしまってもしょうがないと考えるようになった。
「相手を殺すか自分が殺されるかといった状況下で敵と相まみえる」という状況下において、区別するのは難しかったようだ。動くものを発見したら物量にまかせて撃つしかない。