図解 使えるマクロ経済学 (中経出版) の感想

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タイトル図解 使えるマクロ経済学 (中経出版)
発売日2014-10-20
製作者菅原 晃
販売元KADOKAWA / 中経出版
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購入者の感想

よくある俗流経済学(確かに酷いものが多い)を想定し、それに対する反論を並べるという前半部分にかける熱量は大きいです。
しかし、後に行くほど失速し、正統派とされる経済学の教科書の引き写しと要約、経済学者の言葉の引用、言葉の説明を当たり障りなく並べるばかりにトーンダウンしていて、やる気のない教師の授業や、カンニングペーパーを思い出す内容です。
そのため、経済学の本としては内容に乏しく知的好奇心を満たしてくれることはないと思います。
また、読み物としても筆者のアンチ俗流経済学の姿勢が全体を貫いておらず、その魅力もありません。
無料サンプル部分と、後半部分の質の差が特に大きいですが、前半部分を評価して500円までなら妥当な価格であると考えます。
私のニーズにはあいませんのでしたので、★は2つで。

野口旭 最新刊『世界は危機を克服する: ケインズ主義2.0』を読むと、この本がいかにケインズから非伝統的金融政策の最新理論まで、コンパクトに説明しているかがわかる。しかも要点をまとめ、かつ本質を外さずにだ。

野口本は大学の先生が書いた500ページ3000円を越す大著。それと同じ内容が、高校教師の図解本で学べることに心底驚いた。しかもこの本は、野口本の4ヶ月以上も前に出版されている。著者の先見の明か、あるいは一卵性双生児か?

この本を読んで野口本を読むと、より一層最新理論について学べるだろう。経済学の全体像を学ぶには必読だろう。今のところ、ルーカス批判以後のマクロ経済学の変遷を、最新の非伝統的金融政策まで網羅しているのは、この本と野口本だけだ。

一例として、この本で扱われている内容と、野口本のページ。

国債の世代負担 p222
リカード・バロー中立命題 p230
フリードマン マネタリストから、ルーカス 合理的期待 p252
バーナンキ フリードマン追悼演説 p259
ルーカス批判 p312
中央銀行のコミットメント p316
日銀緩和とFRB緩和の違い p335
インフレ課税 p363
価値判断 p473
ケインズ アニマルスピリット 長期 p476
RBCモデル キドランド プレスコット p496
ミクロ的基礎付け p497
DSGEモデル ニューケインジアン p498
クルーグマン1998論文 p500
非伝統的政策 p504

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