IMAX： シャークス / ドルフィン＆ホエールズ / オーシャン・ワンダーランド /3D&2D ジャンミッシェル・クストー トリロジー（3部作）セット(日本語切替可)[Blu-ray] [Import] の感想

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海洋冒険家として知られるクストーの名を冠し、トリロジーセットと呼ぶに相応しい、優れた海洋ドキュメンタリー映画です。

仕様
音声：日本語を含む１０数カ国語を収録
字幕：日本語を含む２０数カ国語を収録
リージョン：フリー
3D対応機器では2D／3Dが切り替えで。3D非対応機器では2Dのみで視聴できます。
古めのBDプレーヤーでアナログ接続（コンポジット）でも再生を試みましたが、問題なく視聴できました。もちろんHDMI機器では1920×1080のフルハイビジョンで、美しくくっきりと再生できました。

内容
３本を通じて、ウミガメが語り手になり、海の中と海洋生物を紹介する形になっています。
さほどドラマチックな事件は起こりませんが、淡々と海洋生物の全体像、日常の暮らしが描かれています。海草で遊ぶイルカ、子供をきめ細かく慈しみ育てるナガスクジラ。個人的にはサメの映像が迫力があり、ウミガメが美味しそうにクラゲを食べるシーンが印象に残りました。マナティの映像は初めてこんなにたっぷりと見ることが出来て、とても興味が湧きました。
この映像をきっかけに、個別の海洋生物に興味が出てきたら、それを追っかけてみるのも楽しいと思います。日本語の女性ナレーションはベッキーで、男女とも嫌味のない淡々とした語りが好感度が高かったです。
音楽もとても良く、後半のギター曲を聴きたくて、繰り返し再生してしまいました。

製作姿勢
この仕様、この内容でかなりの激安価格だと思いますが、自然保護の観点から作られているので、利潤を度外視したのか、或いは財団あたりから制作費が出ているのかも？と思いました。
この手の環境保護を訴える映画は、政治色が強いものもあり、映像は美しいのにどうもプロパガンダぽくてうるさかったり後味が悪かったりして、かえって反感を招く作品がしばしば見受けられます。しかし、この映画に関してはそんな心配もなく、誰が見ても気楽に楽しむことが出来、なおかつ自然を大切にしなければ、と素直に感じさせられる、バランスの良い出来だと思います。