大前研一ビジネスジャーナル No.4 「迫り来る危機をいかに乗り越えるか」 (大前研一books(NextPublishing)) の感想

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タイトル大前研一ビジネスジャーナル No.4 「迫り来る危機をいかに乗り越えるか」 (大前研一books(NextPublishing))
発売日2015-03-11
販売元good.book
JANコード9784907554149
カテゴリビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA » 資格・就職・MBA » MBA(経営学修士)

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購入者の感想

中長期の景気予測や社会事象分析の類書が好きで、特に橘玲、藤巻健史、池田信夫などの著作をよく読んでいます。

今回、「迫り来る危機をいかに乗り越えるか」という特集タイトルに、また不安のマーケティングかと思いながらも、大前研一が経営者向けに語った内容と知ってKindleにておトクに購入。短めの構成の中で簡潔に結論や対策までがまとめられていて、読みやすい印象でした。おそらくベースが、決められた時間内で結論まで話さなくてはならない講演だからだと思います。

巻頭のメッセージでセウォル号の事件を引き合いに、「危機に直面したときに自ら考えて判断・行動することが最も重要」とありましたが、一貫したその考え方に同意しながら読了。阿倍政権の政策の矛盾や日銀の異次元量的緩和の効果についての分析は、過去にも見聞きしたことがある内容でしたが、掲出されていたデータには独自のものもあり、興味深かったです。またソフトバンク孫社長とソニーの平井社長の「オーナー型経営者」と「サラリーマン型経営者」と比較したくだりも、個人的な親交のある著者ならではの説得力がありました。

低欲望社会の消費行動分析などは、カーネマンなどの行動経済学者の著作の方が当然深い考察があるのですが、日本社会の特殊性などについての記述は独自の視点もあり、簡潔にまとまっていて面白かった。フラット35を扱う銀行が外国でオープンしたら、人が殺到して入り口が壊れるほどとか…。ただ、デフォルト・ハイパーインフレの危機について、そのきっかけやその後の政府の対策についての話は藤巻さんあたりの十八番なのだなと感じました。経済・社会・エネルギー問題を深く知るための、きっかけづくりに良い本です。

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