リーダーの言葉が届かない10の理由 の感想

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タイトルリーダーの言葉が届かない10の理由
発売日販売日未定
製作者荻阪 哲雄
販売元日本経済新聞出版社
JANコード9784532319908
カテゴリ » ジャンル別 » ビジネス・経済 » オペレーションズ

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購入者の感想

いろいろと事例っぽいことが書いてあるのですが、
これを読んでもあまりなるほど!という要素は無かった気がします。

最初に、この本を読み始めて暫くして、この言葉が思い浮かんできました。
そして、ビジネス書を読んでいる時に、しばしば感じる「組織の効率を高めることを狙った手法」とは異なる何かを感じました。

組織は機械ではなく、生きた人間の集まりであるということが、伝わってきます。

ある会社の新中期計画の発表の場から始まるのですが、自分のある過去の体験と重なり合いました。
それは、前職での年度初頭の社長方針説明会の場。
いろいろと、事業計画や数値目標を語った後に、「コンプライアンス、安全、環境」のところにきて、「これ、いつものやつね。」と流したのでした。
当時、公正取引委員会の調査が入る問題を抱えていたり、休業災害が多く発生していたりしていて、その度に「法令遵守」「安全第一」との通達が回ってきたりしていたのですが、散々、利益目標を語った後での「これ、いつものやつね。」は、(わたくしには、)「利益第一で、コンプライアンスや安全や環境については、利益の足を引っ張らない程度にやれ」とのメッセージに聞こえたことを、著者の「社員は、心を込める実践者が誰か?を見ている」との言葉を読んだ時に、思い出しました。

ふたつ目に、一般的なビジネス書の多くが、「頭で考えた理論書」であるのに対して、本著は、読者が、実際に自分の仕事に今すぐに使える「体得した実践の書」であると感じました。

著者は、「診断型」ODデータフィードバック・アプローチの落とし穴として、「データ診断結果として提示された問題が、組織メンバー自身にとって心の底から自分の解決したい問題ではなかったのである。」と、語っています。
「診断と気付き」による省エネ・サービスを生業としているわたくしにとって、提示した診断結果の実現に向けたお客様の反応の悪さに遭遇することが多いのですが、著者の言葉は、わたくしに反省の機会を与えてくれました。

3つ目に、この本は、繰り返し読むことで、より自分の身に着く本と感じました。

前半に、後半に繋がる多くの示唆が提示されています。

「組織」に身を置いていた経験がある人なら誰でも経験しているはずの、ある “悩み” 。著者は解決へ向けての具体的な「方法」をとても平易な言葉で伝えてくれています。ここで強調しておきたいのが、著者が伝えているのは「方法」であって、決して「方法論」ではないこと。読めばきっと誰もが腹落ちするはず。ボリュームもけっこうあるけど、とても読み易く一気に読めますよ。

ただ、本書の中でいちばん自分に刺さった言葉は最終章の「一問一答ガイド」のなかにありました。
〜リーダーは「本気」「やる気」「熱意」といった言葉を使うな!〜
いわゆる “逆張り” のテクニックですが、これにはヤラれました、、、。

本書は、それを読んだ人それぞれの経験によって心に響く言葉も違うと思います。でも、約250ページのなかに散りばめられた著者の言葉のなかに、あなたの心を捉える言葉がきっとあるはず。ここへレビューを投稿することが滅多に無い自分ですが、久々に広くお薦めしたい良書に巡り会えたので書かせていただきました。

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