Three Weeks with My Brother の感想

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タイトルThree Weeks with My Brother
発売日販売日未定
製作者Nicholas Sparks
販売元Hachette Audio
JANコード9781586216436
カテゴリ » 洋書 » By Publisher » Hachette

購入者の感想

Nicholas Sparksの作品が好きでこれまでも著作は全て読んできたけれど、本作は他の作品とは趣が少々異なる。兄マイカとともに行った、世界各地の名所・遺跡を巡る旅の足跡を辿る紀行文なのだが、旅程が進むにつれ、二人のこれまでの半生の足跡も炙り絵が次第に鮮明に浮き上がってくるように明らかにされていく。
著者は多作だ、と常々思っていた。今だ著作数はさほど多くはないものの、作家になってからの年月の浅さを考慮すると、矢継ぎ早に発表される新作情報を見るにつけ「この人はどんな超人なのだろう」と不思議に思い、「こういう才能がある幸せな人なのだろう」と勝手に解釈していたものだ。しかし本作を読むと、「彗星のように作家としてデビューし、瞬く間に人気作家の地位を手に入れた世にも幸運な男性」だと思っていた著者の見方が全く変わる。

貧しいながらも兄妹と仲良く毎日冒険のような日々を送っていた幼少時代、何につけても自分よりも優れている(ように思えた)兄に対し劣等感を抱いた思春期、両親の不和と和解…全てがありふれたどこの家庭でも見られるような話だけれど、憧憬を誘う。

特に、過去数年の間にたたみかけるように著者を襲った試練は想像を絶する。愛する者を次々と失い、息子の障害が発見され…。読んでいて涙が止まらない。

それぞれに傷ついた兄と弟が、互いに寄り添うように、時にはいたわりながら、時にはきつい言葉を掛け合いながら、相手を慈しんで共に歩んでいる姿が救いだ。読み終わった頃には兄弟のいる人は兄弟を、いない人も近しい人たちをもっともっと大切にして生きなければ、という思いを抱くと思う。

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