王妃の館 上 (集英社文庫) の感想

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タイトル王妃の館 上 (集英社文庫)
発売日2013-04-11
製作者浅田次郎
販売元集英社
JANコード登録されていません
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

王妃の館 上 (集英社文庫) とは

   直木賞作家、浅田次郎の長編ユーモア小説である。女性誌「メイプル」の1998年5月号から2001年4月号に連載された作品を、上・下巻に収めた。

   パリのヴォージュ広場で300年の伝統を誇る「王妃の館(シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ)」は、世界中の観光客あこがれの最高級ホテル。この15室しかないホテルの知名度を利用し、倒産寸前の旅行会社が企画した起死回生策とは、「王妃の館」に滞在するパリ10日間149万8000円の超豪華「〈光(ポジ)〉ツアー」と、19万8000円の格安「〈影(ネガ)〉ツアー」を同時に催行し、ツアーの「二重売り」によって月末の手形決済を切り抜けようというもの。

   しかしながら、両ツアーともに、参加者はひとクセもふたクセもある個性派ぞろいで、参加者たちが繰り広げる予想外の事態により、ツアーの二重売り計画は次々と危機にさらされ、破綻していく。トラブルの連続、突拍子もないギャグ連発のドタバタ人情劇は、エンターテイメント性たっぷりに楽しませてくれる。この現代劇の合間に、17世紀の「王妃の館」にまつわる逸話が、しっとりとした趣で織り交ぜられていく。

   現代劇の最後は、できすぎのハッピーエンドというのもホッとする展開だ。いわく、「光には影がなければおかしいし、光あってこその影なのだから」と。また、ときに登場人物に語らせながら、随所に散りばめられている著者の思想や社会批判がなかなか痛烈である。これが作品全体を引き締め、重みを与えている。(加藤亜沙)

購入者の感想

久しぶりに、本を読んで、おもしろいと思いました。登場人物が多いのですが、登場人物それぞれにちょっとしたストーリーがあって、笑えたり、感動したり出来ました。長い本を読むのは得意ではないのですが、吸い込まれるように、読んでしまいました。

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