The Terrorist's Son: A Story of Choice (TED Books) の感想

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9.11の前にも一度ワールドトレードセンターが爆破テロのターゲットにされて，６人が亡くなる惨事となったことは私を含め知らない日本人が多いかもしれない。この爆破テロを獄中から画策した人物の息子が本書の著者である。
父がいくつかの個人的な不幸を経て，テロリズムに取り込まれていく様子，家族が引き裂かれていく様が痛々しい。アメリカ社会の中で異質なものとして，排除される経験を経てもなお，父とは反対の道を選び取った息子の姿に希望を見いだしたい。