J.S.バッハインヴェンションとシンフォニア 全音ピアノライブラリー の感想

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参照データ

タイトルJ.S.バッハインヴェンションとシンフォニア 全音ピアノライブラリー
発売日販売日未定
製作者市田儀一郎
販売元全音楽譜出版社
JANコード9784111050802
カテゴリ »  » ジャンル別 » エンターテイメント

購入者の感想

よく研究されていますが、次の点が気になります。

・主題の始まりを |_ 印で表記、また左手と右手の弾きわけも同じ |_ で表記されている。
|の長さで判別できるが、見間違えることがあり分かりにくい。

・指使いが独特で弾きにくいと思うことが多々ある。井口版の方が自然で弾きやすい。5の指を4の指が乗り越えて弾くところや、5-5となるところが多すぎる。もちろん、そのようにしないと弾けない部分はあるが、多用しすぎだと思う。

この市田版を生徒さんが持ってきた時には、全音ピアノライブラリーのイメージの悪さをくつがえされました。
素晴らしい楽譜です。nenemuさんのレビューに全面的に同意です、詳細はnenemuさんのレビューをお読みください。

2006年の古いレビューで評価の悪い方がいらっしゃいますが、おそらくデザインのそっくりな別の版と混同されての意見かと思います。

こういった楽譜を正しく評価するためにも、不用意に「よくわからないから3つ星」という評価は避けてほしいなあと思います。

見た目のそっくりなツェルニー編、ビショッフ編などの解釈版と紛らわしく、勘違いしている方もいますが、この本はバッハの楽譜として最も信頼できる、ベーレンライター新バッハ全集(原典版)を底本としています。

この本の特徴は、原典版(バッハ自身が書いた部分)と編集の市田儀一郎氏が補った部分が、きちんと区別して書かれていることにあります。たとえばバッハ自身が書いた数少ないスラーは実線で、市田氏によるスラー解釈は点線で書かれている、というように。
トリル等の装飾音も、バッハは書いていないが市田氏が、前後の流れから判断して補ったほうが望ましい、としている部分は、編集者補記を意味する角カッコ [ ] で記載されており、原典版の本来の記載が容易に判読できるようになっています。
カデンツ(終止形)、歌い出しなどの記載は当然、編集によるものです。原典版に則っているので、速度記号、強弱等はありません。

通常の30曲に加え、装飾音の処理が問題になるシンフォニア5番では、装飾なし版とあり版、装飾音を音符化した譜例を併記。ほかに巻末に、シンフォニア4,7,9,11,13番に装飾音を付加した、バッハの弟子による異稿を併録しています(これらは原典版にも収録されています)。
解説もバッハのような多声部作品特有の問題や、表現の注意、楽曲構造分析などについて、多くのページを割いて書かれており、大変参考になります。

バッハの楽譜の中で一番おすすめです。
市田儀一郎という人は、バッハの平均律の解説書(かなり分厚い)などを書いている人でもあります。
自分は市田儀一郎版とウィーン原典版を持ってますが、
この版があるのでウィーン原典版は使ってません。
譜面自体はウィーン原典版と変わりはありません。
(市田儀一郎版も強弱、スラー、速度記号などは書いてありません)
しかし演奏ノート(解説)がかなり充実しているので迷いなどはありませんでした。
また譜面にカデンツの動きや間、切れ目、歌い出しなどが書いてあり便利です。
装飾音についての説明や運指についての説明も事細かに説明してあります。
(オーバーラッピングやアンダーラッピング、換え指、スライドなど)
カデンツがどうなってるのかも詳しく(譜面上に)書かれているので、
実用研究版でしょう。作曲を勉強してる方とかにもおすすめです。0

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