知的創造のヒント (ちくま学芸文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 知的創造のヒント (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 2013-09-27 |
製作者 | 外山滋比古 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 思想・社会 » 思想 |
購入者の感想
いい酒は、人を酔わせる。いいカクテルも、人を酔わせる。
いい論文は、人を酔わせる。じゃあ、その論文は、酒か、カクテルか?
アナロジーを多用した、知的生活の方法である。
やや古いが、読み応えがあり、面白い。
名著である。
いい論文は、人を酔わせる。じゃあ、その論文は、酒か、カクテルか?
アナロジーを多用した、知的生活の方法である。
やや古いが、読み応えがあり、面白い。
名著である。
読みはじめてすぐに感嘆したのは、「ちっとも古くない」ということです。
本書が発売された1977年を和暦になおすと昭和52年です。当時、ケイタイもインターネットも無いのはもちろん、ワープロもパソコンもまだ発売されていませんでした。紙媒体で手に入れた情報を保存、整理しようと思えばスクラップブックを使うのが当たり前で、やっとコピー機が普及してきたころです。
この本が古さを感じさせない理由は、最近読んだ本と共通する内容をいくつも見つけたからです。
たとえば、外山氏は睡眠の効用を次のように述べています。
眠りは肉体の疲れを休めるのはもちろんだが、頭の中の整理をする
時間でもある。目をさましている間に入ってきたおびただしい情報、
刺戟が仕分けされて、当面不要なものは忘れるルートへ載せられる。
茂木健一郎さんの本で同じことを知ったのはつい最近でしたが、脳科学が注目を集めていない30年前に、サラッと教えてくれていたのです。
茂木健一郎さんつながりでいうと、「セレンディピティー」という、茂木さんがよく使う言葉も出ていました。当時から科学者には親しまれている日常語のひとつだとか。
次は、散歩の効用について。
散歩という言葉はぶらりぶらりのそぞろ歩きを連想させるが、それ
ではカタルシスはおこりにくい。相当早足に歩く。はじめのうち頭
はさっぱりしていないが、20分、30分と歩きつづけていると、霧が
はれるように、頭をとりまいていたモヤモヤが消えていく。
おお! 『脳が悦ぶと人は必ず成功する』で佐藤富雄さんが言ってたことと同じじゃありませんか。
2年前に出した同じ外山氏の復刻版『思考の整理学』は50万部のベストセラーになったそうです。
いろんな気づきを与えてくれる今度の『知的創造のヒント』も、きっと多くの人に支持されるでしょう。
本書が発売された1977年を和暦になおすと昭和52年です。当時、ケイタイもインターネットも無いのはもちろん、ワープロもパソコンもまだ発売されていませんでした。紙媒体で手に入れた情報を保存、整理しようと思えばスクラップブックを使うのが当たり前で、やっとコピー機が普及してきたころです。
この本が古さを感じさせない理由は、最近読んだ本と共通する内容をいくつも見つけたからです。
たとえば、外山氏は睡眠の効用を次のように述べています。
眠りは肉体の疲れを休めるのはもちろんだが、頭の中の整理をする
時間でもある。目をさましている間に入ってきたおびただしい情報、
刺戟が仕分けされて、当面不要なものは忘れるルートへ載せられる。
茂木健一郎さんの本で同じことを知ったのはつい最近でしたが、脳科学が注目を集めていない30年前に、サラッと教えてくれていたのです。
茂木健一郎さんつながりでいうと、「セレンディピティー」という、茂木さんがよく使う言葉も出ていました。当時から科学者には親しまれている日常語のひとつだとか。
次は、散歩の効用について。
散歩という言葉はぶらりぶらりのそぞろ歩きを連想させるが、それ
ではカタルシスはおこりにくい。相当早足に歩く。はじめのうち頭
はさっぱりしていないが、20分、30分と歩きつづけていると、霧が
はれるように、頭をとりまいていたモヤモヤが消えていく。
おお! 『脳が悦ぶと人は必ず成功する』で佐藤富雄さんが言ってたことと同じじゃありませんか。
2年前に出した同じ外山氏の復刻版『思考の整理学』は50万部のベストセラーになったそうです。
いろんな気づきを与えてくれる今度の『知的創造のヒント』も、きっと多くの人に支持されるでしょう。