Harry Potter and the Goblet of Fire の感想
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参照データ
タイトル | Harry Potter and the Goblet of Fire |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | J. K. Rowling |
販売元 | Bloomsbury Publishing PLC |
JANコード | 9781408824108 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
ハードカバー: 640ページ
出版社: Bloomsbury Pub Ltd; Classic ed版 (2000/08)
ISBN-10: 074754624X のレビュー。
内容の前に、各種の版についてちょっと。ちなみに、すべてUK版についてです。US版は見てません。
ペーパーバックがあまりにページをめくりにくい造本なので、ハードカバーを買ってみました。
結論として、ハードカバーでも背にシワがよって、めくりやすいわけではない。さらに、ハードカバーでも用紙は再生紙で酸化して変色するし臭いも出てきます。次の巻でadult版ハードカバーを買ったのだが、やはり造本はそこそこで、背が割れるし用紙もよくないのです。つまり、ペーパーバックのほうが軽くて読みやすいということ。大事に保存したい人はボックスセットでも買うほうがいいでしょう。
kindle版は使い慣れている人にはいいでしょう。しかし、わたしの場合、老人で適応力が衰えているせいもあるけれど、kindleに慣れるまで半年ぐらいかかりました。今まで書籍をほとんどない人が、辞書引きが便利だなどという理由でkindle版を選んでも、読みすすめるのは、そうとうきついでしょう。英語で小説を読み慣れていない方は、まず1冊か2冊ペーパーバックを買ってみることをすすめます。
さて、内容については今さらレビューする必要もないでしょうから、簡単に少々。
シリーズ全体では、この巻で前半終了、次から暗い重い話になります。また、この巻は今までの2倍ほどの分量で、こども向けという体裁はなくなります。UKの10代前半の読者にとっては、この分量は夏休みのプレゼントという感じで、長ければ長いほどいいのかもしれませんね。作者ローリングさんは、全体の構成もさることながら、細部を描写しはじめると止まらないという、ストーリー・テラーの典型ですね。この巻までは、映画公開もまだで、小説の読者だけへのプレゼント。じっくり楽しみましょう。
入手したのがUK初版だったので、校閲もれのミスあり。他にもタイポは少々あるようだが、大きいミスに気づくのは、ゆっくり読んでいるわたしのような読者じゃないでしょうか。
p503,
出版社: Bloomsbury Pub Ltd; Classic ed版 (2000/08)
ISBN-10: 074754624X のレビュー。
内容の前に、各種の版についてちょっと。ちなみに、すべてUK版についてです。US版は見てません。
ペーパーバックがあまりにページをめくりにくい造本なので、ハードカバーを買ってみました。
結論として、ハードカバーでも背にシワがよって、めくりやすいわけではない。さらに、ハードカバーでも用紙は再生紙で酸化して変色するし臭いも出てきます。次の巻でadult版ハードカバーを買ったのだが、やはり造本はそこそこで、背が割れるし用紙もよくないのです。つまり、ペーパーバックのほうが軽くて読みやすいということ。大事に保存したい人はボックスセットでも買うほうがいいでしょう。
kindle版は使い慣れている人にはいいでしょう。しかし、わたしの場合、老人で適応力が衰えているせいもあるけれど、kindleに慣れるまで半年ぐらいかかりました。今まで書籍をほとんどない人が、辞書引きが便利だなどという理由でkindle版を選んでも、読みすすめるのは、そうとうきついでしょう。英語で小説を読み慣れていない方は、まず1冊か2冊ペーパーバックを買ってみることをすすめます。
さて、内容については今さらレビューする必要もないでしょうから、簡単に少々。
シリーズ全体では、この巻で前半終了、次から暗い重い話になります。また、この巻は今までの2倍ほどの分量で、こども向けという体裁はなくなります。UKの10代前半の読者にとっては、この分量は夏休みのプレゼントという感じで、長ければ長いほどいいのかもしれませんね。作者ローリングさんは、全体の構成もさることながら、細部を描写しはじめると止まらないという、ストーリー・テラーの典型ですね。この巻までは、映画公開もまだで、小説の読者だけへのプレゼント。じっくり楽しみましょう。
入手したのがUK初版だったので、校閲もれのミスあり。他にもタイポは少々あるようだが、大きいミスに気づくのは、ゆっくり読んでいるわたしのような読者じゃないでしょうか。
p503,
この第4作はシリーズ中の分岐点というべきものだ。今までで1番ダークな雰囲気が漂い、終わり方から判断するにさらにこの雰囲気はこの後続くようだ。この4作目を読んでみて、私はハリー・ポッターの魅力が何なのか1番強く感じた。ハリーの魔法世界は、私達が生きている世界をそのまま新しい視点から見ているものなのだ。偏見や差別と戦うこと、本当の友情を築く難しさ、誠実さが報われない哀しさ、あまりに強すぎる悪に対する絶望感、真実を理解してもらえない怒り、その中で必死に戦い続けること、そして死を越えて働き続ける愛の力など、この作品に描かれている感情はものすごくリアルで、登場人物達が感じているものを全く自分自身のことのように感じさせる力がある。この物語のどこが児童文学なのか分からない。描かれている感情は人が人生において抱く色々な種類の感情なのに。(特に今回はハリーと共に、どうしようもない怒りを1番多く感じた)これまでの3作のように、推理小説のようなプロットと生き生きとしたストーリーテリングが見事なマッチしている。退屈なページが一つもない。「今日は1日ハリー・ポッター・デーにする」くらい、落ちついて集中して読むにふさわしい本だと思う。(この版はイギリス版です)0