戦後和解 - 日本は〈過去〉から解き放たれるのか (中公新書 (1804)) の感想
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参照データ
タイトル | 戦後和解 - 日本は〈過去〉から解き放たれるのか (中公新書 (1804)) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小菅 信子 |
販売元 | 中央公論新社 |
JANコード | 9784121018045 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 社会・政治 |
購入者の感想
日本で最初に「戦後和解論」を展開した著作である。
戦後平和構築の歴史を古代にさかのぼり、各時代の価値観を示し、戦後の感情対立という政治処理の最も困難な問題の「本質」に迫る。
「赦して忘れる」指導者中心の和解観から、「赦すが忘れない」という戦争犠牲者を主体とする和解観が、いかにして第二次世界大戦後に完成したかがよく理解できる。
そのうえで、日英和解をインセンティヴな事例として、日中和解という難問に取り組み、明確に「展望」を示している。「和解」に向けたポジティヴ・シンキングな議論が展開されている。英語圏での言論活動も積極的にしているようにみえる。
国家レベルの「和解」の問題を、鳥瞰的かつ客観的に分析した好著である。文章も読みやすい。0
戦後平和構築の歴史を古代にさかのぼり、各時代の価値観を示し、戦後の感情対立という政治処理の最も困難な問題の「本質」に迫る。
「赦して忘れる」指導者中心の和解観から、「赦すが忘れない」という戦争犠牲者を主体とする和解観が、いかにして第二次世界大戦後に完成したかがよく理解できる。
そのうえで、日英和解をインセンティヴな事例として、日中和解という難問に取り組み、明確に「展望」を示している。「和解」に向けたポジティヴ・シンキングな議論が展開されている。英語圏での言論活動も積極的にしているようにみえる。
国家レベルの「和解」の問題を、鳥瞰的かつ客観的に分析した好著である。文章も読みやすい。0