小さな家―1923 の感想

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参照データ

タイトル小さな家―1923
発売日販売日未定
製作者ル・コルビュジェ
販売元集文社
JANコード9784785101107
カテゴリ »  » ジャンル別 » アート・建築・デザイン

購入者の感想

狭小住宅(必要最低限の設計)が、流行りとなる、半世紀以上まえに、このような完成度の高い建築が・・・

ル・コルビジェが、スイスの湖畔に建てた家。

引退した両親にプレゼント。
余生の棲家として、設計、実現した、文字通り小さな家のすべてが語られている。
あらゆる角度からの写真、図面、意匠を凝らした場所、土地を選ぶまでの考察、ル・コルビジェのデッサン、下絵など、

フツウに家を建てるときの、考証、土地の選択、優先すべき地理条件、どんな暮らし方を望むのか?
そういった、実直な思想をふんだんにちりばめて、この小さな家(これで十分である)に至った経緯も記されている。
土地を探すのに、年月をかけ、湖畔と背景の山の景色がもっとも映える場所と、家の構造。
そこに建築家としての真髄をかけてようやく完成。

湖畔に面した全面ガラスの居間や、庭、木陰、屋上の植栽、玄関入り口にかかるつた、植物。ベンチ、庭先のテラス、犬・・・狭い土地ながら、目の前に広がる湖のぜいたくさ。
写真と図面が、すごく参考になります。
そっくり、このままの設計で、家を建てたくなりました。
このまんまで十分。不足なし、過剰なし。

もし家をリフォームする予定なら、あるいは、田舎に別荘を建てようと考えるなら、とても参考になります。

1923年、ル・コルビュジェは、スイス・レマン湖畔に、年老いた両親の為に、小さな(18坪)の家を建てました。
この本は、ル・コルビュシュ自身が、その家について、その立地環境から、建物をとりまく外壁の意味、素材、そして、家自体の構造、デザイン、動線まで、こと細かく、写真(幾分古いけれど)や、彼自筆のデッサン画を交えて、丁寧に説明してくれています。
ほんとうに小さな家だけれど、居間、浴室、洗面所などドアのない連続した空間。家全体を回遊できる設計。屋上は50センチの土を入れたエコ住宅。建物の南側に連続してとられた長い窓。・・・ 見るべきところも多いのですが、なんといっても素敵なのは、写真と、文章だけなのですが、そこから、暮らしの中の小さなドラマのシーンが見えてく!るというようなところでしょう。
ここで誰かとおしゃべりしていたり、ここから外の風景をみていたり、あそこに座ってお茶を飲んでみたくなったり・・・ 
それこそ、封筒サイズで、100ページ足らずの薄い本(家)から、広がる世界はとても大きい。と、思います。0

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