The Faith of a Writer: Life, Craft, Art の感想
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参照データ
タイトル | The Faith of a Writer: Life, Craft, Art |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Joyce Carol Oates |
販売元 | Ecco |
JANコード | 9780060565541 |
カテゴリ | » 洋書 » By Publisher » HarperCollins |
※サンプル画像
![The Faith of a Writer: Life, Craft, Art サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51xxOmDi9uL.jpg)
購入者の感想
この作品は三つの要素から成っています。
1.著者自身の作家としての心得。
2.作家になりたい人への心得。
3.大作家たちの実例。
著者が好きな方なら言わずもがな。
オーツを知らない方でも、作家になりたい方はぜひ読んでみてください。現代アメリカを代表する作家が、実例を示しながら「書くということ」「作家ということ」について詳しく記しているので、非常に勉強になると思います。
作家になる気のない方でも、大作家たちの小説作法や執筆方法といったエピソードが楽しめます。
例えば詩人のシルヴィア・プラスは、少女時代に日記を付けていたそうですが、その日記の内容というのが
「まずは売り込み先。どこにしよう。次にテーマ。考えよう。/最初は『サタデー・イブニング・ポスト』だ。ブルーになる前にがんばろう。/詩は『ニューヨーカー』、小説は『レディース・ジャーナル』、『17』のことも研究しなきゃ。/こうした雑誌で世に出るまでは、わたしは奴隷、奴隷。」
意外でした。
ヘンリー・ジェイムズはネタを仕入れにまめに社交界に顔を出していたそうです。ただし噂話を半分しか聞かないで帰ってしまう。残りはインスピレーションのために取っておくのだとか。
ほかにもエミリー・ディキンスン、ヘミングウェイ、ヴァージニア・ウルフ、ジョイス、ルイス・キャロル、ホイットマン、チェーホフ等、そうそうたるメンバーの意外なエピソードが楽しめたり、創作作法を学べたりできます。
なかなか充実した一冊でした。