雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史 の感想

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参照データ

タイトル雑食動物のジレンマ 下──ある4つの食事の自然史
発売日販売日未定
製作者マイケル・ポーラン
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492043530
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会学概論

購入者の感想

冒頭の章で、オーガニックの鶏や牛を解体する際のジレンマについて記載されています。政府が法律で定めている解体処理の設備や手順を順守するとコストなどが割高なるか、または工業的に育てられた鶏や牛と同一に扱われるため市場には出しにくいという問題が記載されています。
結局、本当に安全で美味しい肉を手に入れるには育てている地元まで実際に行き、こっそりと仕入れるしかないのが現状です。

それ以降の章は、著者が実際に鹿を狩ったり、キノコを採ったりして最高級のディナーを作成するまでの過程が記載されています。 蛇の道は蛇というようにその道で生活している人々がいて、著者はその人々の協力を得て取材を成功させています。

自分自身も、農作物を無農薬で育ててみたり、魚を採ったり、鶏を捌いたりした経験があるので判るのですが、本当に最高の食材は市場には出回りません。 またそれらの食材を保存食にしたり料理して食卓に載せるまでには手順と手間が掛かります。

結局のところ、現代の社会に生きる我々はどうしてもある程度、工業化された食材に頼らざる得ないのが現状なのかも知れません。
著者が最後に問いかけているように、自分が食べている食材はどのようにして自分の手元まで来ているのかを常に意識しておくことが、最低限の防衛策になるのかも知れません。

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