非エンジニアのためのプログラミング講座 の感想

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いわゆる装丁で損をしている書籍です。仕事がら多くのIT入門書をよむのですが、中身はとても良いだけに、そこだけ気になりました。

内容は、表題にもあるように、「プログラマになりたい向け」ではなく、プログラマやエンジニアを理解するために、コンピュータはどういうことが出来るの？を理解するための書籍です。そういう点ではよく出来ている本です。ノイマン式コンピュータの話など懐かしく読み進めました。

実際にプログラミングを理解する中盤では、コンピューターが得意な、置換（文章をホームページとして描画させるタグ）や、繰り返しや条件分岐（JavaScript）といった処理を学べます。たしかに、これがないと今のITは存在しませんので、これを学ぶことにはとても共感します。実例を元に手を動かして理解を進める感じです。とてもわかりやすいです。

人気講座として何年も続く講師の著述だけあって、とてもわかりやすく、かつ課題に適した難易度になっていて好感がもてました。ですので内容的には、コンピュータの原理原則をよく理解できる内容になっていて、書籍名のとおりだなと。

いっぽうで、個人的にはその内容より、装丁や編集デザインが気になりました。たとえば、ページ枠全てが、なぜか黄色で目が痛かったです（プログラム部分を目立たせるために、コード部分は白にしてありりますが、だとすると逆でも良かったのではと）。また、後半160ページ以降では、小見出しも太字も無い、文章だけのページが登場して驚きました。まるで高度な学術書のようです。いまどきの初心者向けの親しみやすさといったところは、一切ありません。またキャプチャもWindowsではなくMacですので、違和感を感じる人もいるかもしれません。
そういったところで、残念ながら★マイナス2にさせていただきました。