古文の読解 (ちくま学芸文庫) の感想

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参照データ

タイトル古文の読解 (ちくま学芸文庫)
発売日販売日未定
製作者小西 甚一
販売元筑摩書房
JANコード9784480092731
カテゴリ人文・思想 » 言語学 » 日本語・国語学 » 日本語研究

購入者の感想

昔の名前を思い出して古文再入門で購入。
目的は受験ではなく(遠いむかしに卒業)あくまでも歳をとってから古文に目覚めたためです。
いきなり本書を読む前に、定評ある受験の文法書などを読んでからの方が理解しやすいかと思います。
著者は深い知識を持った方ですので短期習得型の受験参考書としては向かないかと。。。
じっくり読破タイプの本ではないでしょうか。

 レビューを書いている多くの方々と同様、私も高校生のときに原本を購入しました。
語りかけるような説明、若い人に期待する熱意など、強烈な印象を受け、いまも大事にしています。
今回、ちくま学芸文庫から復刊されたことを非常に喜んでいます。

小西甚一氏が、偉大な学者であることを知ったのは、だいぶ後になってからでした。

ドナルド・キーン氏が「日本文学史 (中央公論社)」を著しているとき、小西先生が、日本人には、細かい専門分野に特化した学者はいるが、通史を書ける人がいないのか、と嘆き、自らが「日本文藝史」を著したという話は、特に感銘を受けました。
(小西甚一著 日本文学史:講談社学術文庫 のあとがき 及び 同書のドナルト・キーン氏の解説 に この模様が書いてあります。とても興味深いものです)

「太っ腹文法、用心文法」などの くだけた章立てからなり、まるで先生に直接教えてもらっているようでした。 
また、「一を聴いて十を知る」とはこの本のことか、と思いました。
今、原本を見返して見ると、初版は昭和37年で、当時、著者は、昭和15年に東京文理大学(東京教育大学)を卒業し、昭和26年に学士院賞を受賞した少壮の学者だったのですね。
小西先生が、受験参考書に これほどの情熱を示してくれたことに感謝しています。 

 この文庫本では、「はしがき」が初版のものではないのが残念です。
以下に引用しますので、是非、読んでください。 時代を感じますが、著者の情熱 が感じられます。

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はしがき(初版) (注:漢字、仮名遣いは原文のままです。)

 「どうも古文は不得手で」 とか 「古文は好きになれない」 というお方が少なくないだろう。
この本は、 そんな人たちのために書かれたものである。
「古文ぐらい、何でもありません」 という秀才とか 「将来は国文学者を志望します」 などという変わり者とかは、
この本を必要としないだろう。

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