Economic Dynamics in Discrete Time の感想

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参照データ

タイトルEconomic Dynamics in Discrete Time
発売日販売日未定
製作者Jianjun Miao
販売元The MIT Press
JANコード9780262027618
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

離散時間の確率的一般均衡動学を扱った本で、

内容的にはLucasとSargentのrecusiveの間にあります。

どういうことかというと、Lucasは基本的に確率的一般均衡動学の

数学的な仕組みを扱った本で、かつ30年も前に書かれているので、

当然のことながら、現在の理論・応用研究上いったいそれをどう使うかは、

読んでもまったくと言っていいほどわかりません。

一方Sargentはというと、確率的一般均衡動学の経済理論面に

焦点を当てた本なので、数学的にはかなり端折られており、

Lucasで記述された数学的な仕組みとのつながりはほとんどわかりません。

また、数式の表記がわかりにくく、理解の妨げになります。

そこで本書Economic Dynamics in Discrete Time ですが、

3章から7章でLucasの9章から12章の確率的なダイナミックプログラミングの結果を扱い、

他の章でSargentの主要なトピックスを扱っているという優れものです。

また、数学的な表記も実に綺麗なものです。

証明はさほど難しくなく、確率的なダイナミックプログラミングを

ルベーグ積分から構成したりはせず、難解になるところは、

Lucasなどを参照するよう指示して省略され、

うまく数学的な結果と意味をつなげていくことで、

見通しのよいものとなっています。

イメージとしてはAcemogruの経済成長論の数学パートのような証明が続きます。

ただし、要求される証明のレベルは高くありませんが、数学的な概念はでてきますので、

結局、解析学、線形代数、ルベーグ積分、確率論をなんとなくでも

聞きかじっていないと読み通すのは厳しいかもしれません。

上記数学に触れたことがある経済学の方や、

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