杜甫のユーモア ずっこけ孔子 の感想
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参照データ
タイトル | 杜甫のユーモア ずっこけ孔子 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 興膳 宏 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000259606 |
カテゴリ | ジャンル別 » 文学・評論 » 古典 » 中国の古典 |
購入者の感想
本書に出てくるのは荘子に始まり陶淵明、竹林の七賢、井眞成、成島柳北、
頼山陽から永井荷風まで、盛り沢山の顔ぶれ。
中国の思想史、漢詩などから見る国民性もうかがえる。
決して、杜甫と孔子の話だけではないので、是非手に取って頂きたい。
ただ、細かい注は適宜省略しているので漢文に疎い方は避けた方が無難。
いきなり荘子から始まるので「このタイトル、何よ!」と、不安に
なったが、杜甫に関するテーマと孔子が登場する荘子の盗跖篇の話が
再三出てくるので、このタイトルもありかと、まあ納得。
面白かったのは「清廉潔白」などの「清」の文字を使った言葉が、漢書と
比べると、5世紀に書かれた後漢書に格段に多く見られるとのことだった。
官吏の腐敗は既にこの時始まっていたと見えて、根は深い。
1992年にベストセラーとなった「清貧の思想」とも思い合わせると人間の
業なのか、各国の国民性の違いなのか、思いを深くする。
白川の水の清きに住みかねてもとの濁りの田沼恋しき…というのもあったし。
頼山陽から永井荷風まで、盛り沢山の顔ぶれ。
中国の思想史、漢詩などから見る国民性もうかがえる。
決して、杜甫と孔子の話だけではないので、是非手に取って頂きたい。
ただ、細かい注は適宜省略しているので漢文に疎い方は避けた方が無難。
いきなり荘子から始まるので「このタイトル、何よ!」と、不安に
なったが、杜甫に関するテーマと孔子が登場する荘子の盗跖篇の話が
再三出てくるので、このタイトルもありかと、まあ納得。
面白かったのは「清廉潔白」などの「清」の文字を使った言葉が、漢書と
比べると、5世紀に書かれた後漢書に格段に多く見られるとのことだった。
官吏の腐敗は既にこの時始まっていたと見えて、根は深い。
1992年にベストセラーとなった「清貧の思想」とも思い合わせると人間の
業なのか、各国の国民性の違いなのか、思いを深くする。
白川の水の清きに住みかねてもとの濁りの田沼恋しき…というのもあったし。