エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる (ブルーバックス) の感想
193 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる (ブルーバックス) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ロジャー・G・ニュートン |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062578998 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 一般 |
※サンプル画像
![エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる (ブルーバックス) サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TXKhXMRqL.jpg)
![エネルギーとはなにか そのエッセンスがゼロからわかる (ブルーバックス) サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IKrhxreXL.jpg)
購入者の感想
本書のタイトルだけではその趣旨がやや抽象的であるが、このページの上の「商品の説明」にあるように、「防寒や調理に役立つ『熱』の探究からはじまった『エネルギーの科学』。電気や化学結合から生じるエネルギーの制御……太陽を輝かせる 核 エ ネ ル ギ ーや不連続な 量 子 エネルギーの謎から、電池や液体水素による備蓄や輸送のしくみまで、現代科学の最重要キーワード」等について、難解な数式や数理を使わずに基本的原理や比喩で解説するものである。私見では翻訳は非常にこなれたレベルで読みやすいが、原著が簡明・平易を志向するコンセプトの故か、トピックによっては物足りなさを感じるところもある。例えば「熱力学第一法則」や同前「第二法則」(33〜40頁)等では比喩的解説に多くを費やし、本来の当該「法則」の厳密な意義・解説がなく、「(水素)燃料電池」(132〜134頁)では「ガソリンの代替」を「液体水素」のコスト(エネルギー)のみの理由から全否定するなど、やや抽象的すぎる筆致も散見される。私のような一般読者にはもう少し基本原理や主張理由に係わるデータ的な比較も欲しい。構成・内容は前記「商品の説明」及び「目次を見る」に譲り、以下では個人的に興味を惹いたトピックを紹介したい。
解説は非常に具体的で判りやすい論述と、前述のようにやや素っ気ない(もう少し基本的原理・法則などの欲しい)論述が時として散見される。例えば「ニュートリノ」(72頁)も後者の1つで、「ベ ー タ 崩 壊」する「原 子 核」が放出する「電気的には中性で、質量のない(あるいは質量の極めて小さい)粒子……放出された電子のエネルギーは、捨てられるニュートリノのエネルギーに応じて違ってきます」とあるだけでは、私個人的には特に右後段の意義に“消 化 不 良”な印象が残る。「核 分 裂」及び「核 融 合」、そして太陽の「CNOサイクル」及び「ppチェイン」等の原理解説は丁寧だが(76〜91頁)、多くの類書等がするようにできればイラスト等に依る模式図で示した方が、「中 性 子」や「原 子 核」の変化(崩
解説は非常に具体的で判りやすい論述と、前述のようにやや素っ気ない(もう少し基本的原理・法則などの欲しい)論述が時として散見される。例えば「ニュートリノ」(72頁)も後者の1つで、「ベ ー タ 崩 壊」する「原 子 核」が放出する「電気的には中性で、質量のない(あるいは質量の極めて小さい)粒子……放出された電子のエネルギーは、捨てられるニュートリノのエネルギーに応じて違ってきます」とあるだけでは、私個人的には特に右後段の意義に“消 化 不 良”な印象が残る。「核 分 裂」及び「核 融 合」、そして太陽の「CNOサイクル」及び「ppチェイン」等の原理解説は丁寧だが(76〜91頁)、多くの類書等がするようにできればイラスト等に依る模式図で示した方が、「中 性 子」や「原 子 核」の変化(崩