グローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方 の感想

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タイトルグローバルキャリア ―ユニークな自分のみつけ方
発売日販売日未定
製作者石倉洋子
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492532843
カテゴリビジネス・経済 » 経営学・キャリア・MBA » 資格・就職・MBA » キャリアデザイン

購入者の感想

いわゆるビジネス書と言われるジャンルの本には読者の危機感を募らせ変化を迫るものが多い。
読者はビジネス書を読みつつ多かれ少なかれ自分のキャリアについて思いを巡らし、
時には焦り、時にはこれでいいのだと納得をする。
大抵焦りなり切迫感が大半なのだが、それはそれで良い。
おそらく読者もそれを求めているのだから。
本書はそのようなビジネス書と一線を画す。
書きぶりには切迫感も焦りもあまり感じさせない。
何しろキーワードは「オープン化」「ORをANDにする」「ユニークさ」の3つ。
スキルというには曖昧。キャリアに対する姿勢のようなものと考えるべきなのだろう。
読んでいて感じるのは以下のようなメッセージだ。
「これからのチャンスに満ちた世界で活躍するために自らを機会に向けて開き、
自分で自分の選択肢を狭めることなく、自分の個性を活かしていきなさい。」
これはこれで良いのだが、グローバルキャリアとどう結びつくのだろう?
筆者は海外留学の経験はあるものの大半は日本でキャリアを積んでおり、
事例紹介で紹介されている人も日本で活躍する人ばかり。
グローバルと名付けるのはいかがなものか。
そして、7人の事例と筆者自身に対する分析も3つの視点がそもそもぼやっとしているものなので、
あまり参考になるものではない(優秀な人たちばかりを扱っているので読者に切迫感を感じさせる効果はあるかもしれない)。
キャリア論としてももっと突っ込んだものが欲しいと感じる。
おそらく、これは大学生などキャリアを始める前の人に向けた発信の書なのだろう。
あおるわけでもなく、叱りつけるわけでもなく、訳知りにちょっとしたヒントをくれるわけでもない。
本書はその代わりにふわっとアドバイスをくれるのだ。
これからの時代こういう風に生きていってみたらどう?と。

石倉 洋子さんという方は今まで存じ上げていませんでしたが、骨太で芯のある素晴らしい内容の本でした。
今後、間違いなく日本でも「海外からの移民」が増えてくる中で、日本の中にいる人たちも、「グローバルな視点」は必ず身に着けているなり実践していかないと、ますます生きていくのが難しくなります。
なぜ、ターゲットが「これから本格的なキャリアを積む20代、30代前半の方」なのでしょうか。
なぜ、「人生の中盤に達した40代以降にも読んでほしい」と書いて下さらなかったのでしょうか?
強いて不満を述べるとしたら、このことくらいです。
なぜなら、ワーキングホリデーや海外で就職するなど、「正攻法」でいくのなら確かに年齢制限はありますが、
「海外」をめざすことこそ「年齢」は関係ないと、私は実際の経験から学んでいるからです。

この本を読んで「私は20代、30代は子育てや家庭に入っていてキャリアを積まなかったからムリだ」と決め付けてしまったり、「今までそういう仕事してこなかったから無理」などと、
決して諦めないでください。
私は38歳のときに、1人で世界各国をまわり「世界を相手に仕事をする面白さ」というのを知りました。
ですから、やる気と行動さえしていれば「海外をめざすのに年齢は関係ない」のです。

ぜひ多くの年齢層の方々に読んでいただきたい、そして日本人がもっと「外から日本を見る」という視点を身に着けていただきたいと強く思いました。

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