戦うコンピュータ2011 の感想

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参照データ

タイトル戦うコンピュータ2011
発売日販売日未定
製作者井上 孝司
販売元光人社
JANコード9784769814863
カテゴリジャンル別 » 社会・政治 » 軍事 » 軍事入門

購入者の感想

軍事分野におけるIT活用の動向についてまとめてある。なかなか詳しい。世界を驚愕させた湾岸戦争に象徴されるように、コンピュータと通信技術が戦場の様子を一変させている背景とそのテクノロジーの進歩を幅広く紹介している。

キーワードのひとつは、データリンク。様々な武器や装備がIT化すると、それをつないで作戦として運用する技術が重要になる。動く目標を狙うには、情報も動的に送り込んでやる。同じ戦闘機でもソフトウェアを更新することで機能が増えて強力になる。ミサイルなどの兵器はプラグ&プレイで軍艦などに装備できる。そして、武器だけでなく、兵站もシステムにつなげることで弾薬などの消費状況をリアルタイムに把握して無駄の少ない効率的な物資の補給が可能になる。コンピュータシュミレーションが果たす役割も大きく、実機をあまり必要としない訓練ができる。機械式だったものが回路やソフトウェアになることで整備も楽になる。

レーザー/無線/TVカメラ/赤外線それぞれの誘導兵器の方式と特徴の違い。電波航法と慣性航法、GPSのシグナル別の違いと活用。通信衛星の種類と活用。可視光線と電子工学センサー。ターゲッティング・ポッド。レーダー射撃。アレイ・レーダー。詳細は不明だが、地表貫通レーダーや森林貫通レーダーも開発されているという。無人機の登場。陸上の音響センサーの利用。測位システム。様々な規格。イージスシステムやSAGE防空システムなどについても説明がある。

軍事は今やIT産業なんだなと強く実感した。当然、そうするとネットワークやIT自体が攻撃目標にもなる。いわゆるサイバー戦争だ。民生品の活用も進んでいる。衝撃に強くするなどの工夫はされているが、WindowsやUNIXは普通に使われているし、Playstation3のMPUが核実験シュミレーション用として使われているなど、今や線引きが難しい状況も良く分かった。

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光人社から発売された井上 孝司の戦うコンピュータ2011(JAN:9784769814863)の感想と評価
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