チェロ基礎教本 R.サポージニコフ 編著/井上 頼豊 校訂・注 の感想

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チェリスト、ミッシャ･マイスキーが大好きで、チェロを始めました。改めて基礎からやってみようと思い購入しました。このメソッドはロシアの音楽院で伝統的に使用されているとのこと、各段階で示されるエチュードの多くが、単なる指の訓練ではなく叙情的なメロディーで、弾いていて楽しいのです。チェロという楽器で歌うことが初歩の頃から重要視されていることがとても素晴らしいです。「きっと、マイスキーもこの教本で育ったんだ。」と、弾いてみて体感できたような気がして嬉しくなりました。日本のチェロの先生、子どもたちにも是非、お勧めしたい教本です。

他人の前で即興して自慢するという用途には全く向きません。
ここにあるエチュードは、どれも大変美しい旋律ですが、
たいていは誰も知らない曲だからです。
しかし、ヤ○ハあたりのグループレッスンにせっせと通ったけど、
ヘタさ加減が抜けないとお悩みの方には大変よい教材です。
我流では手に負えないでしょう。きちんとした先生について
一音一音を大切にしながらもズンズンと弾きこなしていくことを
お勧めします。
半分もやったら、これは自分が一番驚くのですが、かつて
弾けなかった初級の曲の多くを簡単にしかも美しく弾けるように
なっているでしょう。
一点だけ難点があるとすると、印刷が粗いということでしょうか。
古い楽譜をコピーしたようで、最新の即興自慢系と比べると見栄え
はいまいちです。まあそれがまた趣があると言えなくもないのです
が。0