乙嫁語り 7巻 (ビームコミックス) の感想

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参照データ

タイトル乙嫁語り 7巻 (ビームコミックス)
発売日2015-02-14
製作者森薫
販売元KADOKAWA/エンターブレイン
JANコード9784047302433
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

今回は作者の仰るとおり、少し絵柄も話しの趣も変わっていますが、根底にあるのは同じものの様に感じます。
少女のような人妻アニスが、自分とは正反対のふくよかさと色気をまとったシーリーンに惹かれていくさまが、桜の園のごとく爽やかかつ艶やかに描かれていきます。

以下、若干ネタバレ

しかし、その純粋さゆえに、アニスが旦那に向かって言う、「あなたのような人と結婚できて、本当に幸せなんだわ」というセリフが、どこか背徳感を感じます。
それは、まったく話も内容も違うと思いますが、ナボコフの「ロリータ」における中年男性が、娘恋しさにその母親と結婚するような意味合いでしょうか。
そこでアニスが言う「幸せ」というのは、優しく清廉な旦那と結婚できた幸せではなく、シーリーンを助け、自分の元に置けることに対する事に対する喜びだと自分は感じました。それは彼女が無自覚で純粋がゆえに、どこか恐ろしさも感じるのです…。

ペルシャの話で、姉妹妻の話というから、姉妹で嫁ぐ風習でもあったのかと思ったら
全然違いました。仲良しさんを作る風習だったんですね。
メインの乙嫁、アニスは大金持ちの若妻さん。旦那さんに愛されてて、何の不自由もない
暮らしに、何となく物足りないのを、乳母なのかメイドなのかよく分からないおつきの女性に
ふらっとこぼして、姉妹妻を持つことを勧められ、家にお風呂あるお家なのに公衆浴場(当然入り口から中まで女性だけ)へ。
温室育ちの奥さんの外出を心配する旦那さんが可愛いです。
あとはもう公衆浴場の裸祭り状態(笑)
ほっそりした自分と対照的な、ぽってりと肉感的なシーリーンに惹かれて、アニスは彼女に夢中。
旦那も嫉妬する仲の良さで、温室育ちのアニスは子どものように素直に彼女になつき、
あっという間に姉妹妻に。最終的に貧しいシーリーンの夫が亡くなり、
なんとかしてあげたいと願うアニスは、シーリーンを二番目の妻にして欲しいと旦那さんに懇願、
優しい旦那さんは、何となくヤキモチを妬きつつ、シーリーンを迎え入れます。
スミス氏に、困っている女性を放っておくことはできません、と言う
旦那さんは偉いです。複雑そうなのが気の毒で。
二人が嬉しそうに庭園の泉の端で笑い合ってるのが素敵です。

後ろにポスターというか口絵というか裏口絵がついてます。
他人の目のあるところで開くのはやめた方がいいでしょう(笑)

今まで描かれてきた物語と少々雰囲気は異なっています。たまにはこんな展開も良い?

まずは、お風呂場内での裸の女性が紙面一杯に、これでもかって位に描かれています。
お風呂場は当時、女性たちにとって大事な社交場だったようですおっぱいがいっぱい(笑)
エロいって感じはしないです。あくまで主観ですので人によって感じ方は異なるでしょうが

今巻登場するのは第4の乙嫁アニスさん。華奢で現代でも好まれそうな感じの女性です。

アニスさんはお金持ちで優しい旦那様の元に嫁ぎ、何不自由なく幸せに暮らしているように
見えるのですが、実際には何かしら満たされなく感じてしまう一面があるようで・・・!?

なにより「姉妹妻」って何?って感じでしたが、本編と、いつもの「あとがき」にも少しだけ
簡単な説明書きもありました。でも、気になった方はネットで既に調べたかもしれませんね(笑)

それにしても、アニスさんの旦那さんは度量が大きいですね。まさかとは思いましたが、
そのまさかの展開にも、(名も無き;;)旦那さんは愛する妻の真剣な願いに耳を傾け!?

本当にアニスさんを愛する気持ちも伝わってきて、とっても感じの良い旦那様ですね。

そろそろパリヤさんにも乙嫁になって欲しいですし、スミスさんとタラスさんとの物語も、
あんな形で終わりってことはないのを願っています。今後も楽しみな、お奨めの作品です。

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