シチズン・システムズ シチズン電子体温計わき専用(予測+実測) CTEB502 CTEB502 の感想

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これまで20秒予測のテルモC230を使っていたのですが、測定精度に問題があるのと、ブザー音が小さくて聞こえにくくて困るので、本器を買ってみました。

まず測定精度ですが、C230と本器を同時に挿してまず予測値を測り、そのまま挿し続けて実測値を測るというテストを時間を空けて10回やってみました。本器は腋専用とのことですが、参考のため舌下でもやってみました。腋6回、舌下4回です。なお本器の予測時間は必ず60秒かかるわけではなく、20秒くらいでブザーが鳴ることもあります。

実測では、本器はC230より0.0〜0.1℃低く出ました。基準になる温度計を持っていないので絶対的な精度は判りませんが、きわめて安定しているので、これは問題無しとしておきます。
予測では、C230が実測-0.9〜+0.6℃なのに対し、本器は実測-1.0〜+0.2℃と多少精度が良い結果となりました。しかしそれでも誤差が大きすぎて実用には難があると思います。やはり実測したほうがいいですね。なお、舌下でも特に問題は無いようです。

問題はブザーで、C230よりもさらに小さく聞こえにくい。服の下に隠れたらほとんど聞こえません。ちょっとした物音で簡単にかき消されてしまうので、ブザーが鳴る時はしんと静まり返っていないと困ります。とうぜん病院の待合室なんかじゃ絶対無理です。耳の遠いお年寄りにも無理でしょう。メーカーの開発担当者は一体何を考えてこんなものを作っているのでしょうか。

液晶表示についても問題ありです。カタログ上の見栄えはいいですが、実際は見にくいです。液晶の位置が深く、文字の大きさに対して枠が小さすぎるので、照明が当たりにくく陰になり、ちょっと傾けると文字の端が枠に隠れてしまいます。液晶のコントラストも低いです。

スイッチボタンの位置についても、使いやすいといえば使いやすいのですが、誤って押しやすいのも確かで、微妙なところです。まあこれは慣れれば大丈夫だとは思いますが。

結局、良いのはバックライトが付いていることだけのようです。しかしいくらなんでも点灯時間2秒は短すぎでしょう。少なくとも10秒は点灯していてほしい。