雨に泣いてる (幻冬舎単行本) の感想

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参照データ

タイトル雨に泣いてる (幻冬舎単行本)
発売日2015-01-27
製作者真山仁
販売元幻冬舎
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

最初は、震災を描いていて、そういう内容の物語かと思いましたが、途中からミステリーの要素が多くなり、興味がわいてきます。
しかし、最後の謎解きというか真相があまりに陳腐で、一気にテンションが下がりました。
唐突に終わった印象もぬぐえず、なんだこんな話か~、という感じでした。
☆三つでも結構おまけです。

仕事に生きるプロフェッショナルの生きざまをリアルに描く真山仁の最新作。今まで,最初に手にしたとき,長編小説を書いてきた真山の作品にしては,ボリュームの少ない本だな,というのが第一印象ですが,中身が濃く,とても面白い小説でした。
今回は,震災報道に奔走する新聞記者が主人公です。舞町新聞の記者,大獄圭介は,新人記者時代に阪神・淡路大震災の報道に携わり,奇跡の救出劇を記事にした直後,助け出された少女が急死するという経験がトラウマになっていた。それから16年後,中堅記者となっていた大獄は,東日本大震災で被災地の現状を伝えるべく宮城県にいた。その中で,取材中に行方不明となった社主の娘で,仙台支局の新人記者である松本真希子の捜索を依頼される。三陸市で松本を発見した大獄は,松本を救って津波の犠牲となった少林寺の住職,心赦和尚を知ることになる。自殺を思いとどまらせる活動を行っていた心赦和尚は,人徳者として地元の人々の尊敬を集めていた。その心赦和尚が最後まで握りしめていた位牌の裏に書かれていた名前から,和尚が,13年前の放火殺人事件の犯人ではないかという疑惑が浮かんできた。震災の中で思いがけないスクープの片鱗を掴み取った大獄は,感情の赴くままに行動する松本に翻弄されながら真相を追及していくが,その先には衝撃的な事実があった。
前々作の「そして、星の輝く夜がくる」は,被災地に派遣された教師と地元の子供たちを通じて,震災にまつわる様々な課題を浮き彫りにした作品でしたが,今回は,被災地を舞台にしたミステリー仕立てになっています。節目ごとに,主人公が伝える震災の新聞記事を織り込み,意外な結末を迎える物語の中で,災害に打ちのめされ,苦境にあえぐ人々の生の姿を伝えるため,人の不幸に踏みこまなければならない葛藤と戦い,過酷な取材を続ける記者の姿がよく伝わり,半日で一気に読んでしまいました。

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