ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3 (GA文庫) の感想
249 人が閲覧しました
参照データ
タイトル | ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか3 (GA文庫) |
発売日 | 2013-07-18 |
製作者 | 大森 藤ノ |
販売元 | SBクリエイティブ株式会社 |
JANコード | 登録されていません |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
【ネタバレ注意】
web版における9〜10話、すなわち第一章終了までを大幅に加筆改定した、第三巻。
最大の山場といえる巻であり、これまでの話がクライマックスの戦いの一点に集約する。
熱度の高い映像的な戦闘シーンは見事の一言。
またヤスダスズヒト氏のイラストも安定してきており、特に目次絵のフレイヤや、巻半ばのミノタウロスの絵はとても良い。
この巻で、ようやくこの物語が本当に始まったと言えるだろう。
〜ここから、web版既読者の愚痴〜
一方で、いやいやいや、そこ改変すんなよ! 付け足すなよ! というところが多数。
いちいち上げてゆくと切りが無いけれど、たとえばミノ戦においてベル君がアイズを引き離して一声するシーン。
ここはweb版ではいかにも身を捩るようにして出てきた一声だったのに、書籍では説明臭い一言に変わってしまっている。
説明臭さはキャラクターの生の感情を殺してしまう悪手であると個人的には思うため、この改変は納得が行かなかった。
そして何より残念だったのは、リューさんの訓練シーンがすべてアイズと置き換わっているところ。
確かに出番が無くフラグも少なかったアイズとの交流を入れる必要があったというのも一理あるだろうが、それなら時間がかかっても別に新しくエピソードを考えて組み込めばいいだけ。
極端な話、web版の流れでまったく不自然ではなったのだから、アイズとの交流は無くても差し支えなかったように思う。
むしろアイズの出番を増やしたことにより、ミノ戦におけるアイズとの邂逅のインパクトが、かなり喪われてしまっているようにすら感じた。
少なくとも、「冒険者を嫌っているかつて冒険者だったエルフ」という物語的に厚みの出るフラグを切ってまで、入れ替えるメリットがあったとは思えない。
さらに言えばweb版において訓練を受ける流れは、ベル君のほうからリューさんに師事を申し込み、その愚直な誠実さで説得するというものシーンだ。
web版における9〜10話、すなわち第一章終了までを大幅に加筆改定した、第三巻。
最大の山場といえる巻であり、これまでの話がクライマックスの戦いの一点に集約する。
熱度の高い映像的な戦闘シーンは見事の一言。
またヤスダスズヒト氏のイラストも安定してきており、特に目次絵のフレイヤや、巻半ばのミノタウロスの絵はとても良い。
この巻で、ようやくこの物語が本当に始まったと言えるだろう。
〜ここから、web版既読者の愚痴〜
一方で、いやいやいや、そこ改変すんなよ! 付け足すなよ! というところが多数。
いちいち上げてゆくと切りが無いけれど、たとえばミノ戦においてベル君がアイズを引き離して一声するシーン。
ここはweb版ではいかにも身を捩るようにして出てきた一声だったのに、書籍では説明臭い一言に変わってしまっている。
説明臭さはキャラクターの生の感情を殺してしまう悪手であると個人的には思うため、この改変は納得が行かなかった。
そして何より残念だったのは、リューさんの訓練シーンがすべてアイズと置き換わっているところ。
確かに出番が無くフラグも少なかったアイズとの交流を入れる必要があったというのも一理あるだろうが、それなら時間がかかっても別に新しくエピソードを考えて組み込めばいいだけ。
極端な話、web版の流れでまったく不自然ではなったのだから、アイズとの交流は無くても差し支えなかったように思う。
むしろアイズの出番を増やしたことにより、ミノ戦におけるアイズとの邂逅のインパクトが、かなり喪われてしまっているようにすら感じた。
少なくとも、「冒険者を嫌っているかつて冒険者だったエルフ」という物語的に厚みの出るフラグを切ってまで、入れ替えるメリットがあったとは思えない。
さらに言えばweb版において訓練を受ける流れは、ベル君のほうからリューさんに師事を申し込み、その愚直な誠実さで説得するというものシーンだ。