私の生活流儀 の感想

251 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル私の生活流儀
発売日2013-12-20
製作者本多 静六
販売元実業之日本社
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 人生論・教訓

購入者の感想

「私の財産告白」ではお金や仕事の面を話したが、この本では健康長寿の著者なりの秘訣、住居や冠婚葬祭についてなどの生活面について語っている。健康のまま、長生きする秘訣についてなるほどと思ったところもあった。

・良かった点

 ・文庫本で買ったのだが、値段以上の価値を持っていた。

 ・健康について、特殊な方法ではなくて、誰にでも出来る方法を書いている。そこが参考になった。

 ・著者の厳格な性格の裏で、ユーモラスな一面もあり、著者の魅力に触れたような気がした。

 ・「私の財産告白」に書かれた内容が、簡単で省略してではあるが載っている。

・悪かった点

 ・冠婚葬祭についてなのだが、結婚式を身内だけで簡単に行い、その後著者の家で「てんぷら会」というものを開くところに疑問を抱いた。現代では日本人の考え方が変わってきているので、このように簡素に結婚式を済ませるならパートナーやお互いの親族の説得は必須だ。

 ・著者自身、「披露宴というけばけばしい(略)」と語っているが、そこは著者の長年の人生から判断した好みだと思っている。披露宴に価値を感じる人もいる。結婚式についての著者の意見は、参考にするのは半分程度にするがよろしい。

繰り返しになるが、この本は文庫本の値段以上の価値があるので、私は買ってよかったと思っている。

著者の本多静六氏は、決して最初から天才ではない。努力を積み重ねたうえでの結果としての天才だと私は思っている。著者も最初から天才では無かったと言っているので、誰にでも参考になるような本ではないでしょうか。

意識を変えない限り、人は習慣を変えられない(気軽に実践を)。 努力は、すべてを変える(人生即努力、努力即幸福)。

看板(幻の名著、初文庫化)に偽り無し。 深く考えることもなく、慣習だからいう安易な理由で、漫然とやっていたことに、風穴を開けられた思い(目から鱗)。

何故に、本書の流儀が、現在に至るまで上手く継承されていないのか、非常に不思議。 見えない、大きな力が働いている?。

平凡で誰でも出来ること、知ってることばかりって、切り捨てるのは早計。 理解することと、実践することの間には、簡単には埋め難い隔たりがある。 俗にいう古典を読み、実践した者だけが、新たなステージに到達できる。

人間は決して自然的には耄碌しない。 人為的に耄碌するのだ。 人間は耄碌するから働けないのではなく、働かないから耄碌するのだ。 いよいよ倒れるまで働学併進を楽しむことが、最大最良の健康長寿法である(60P)。

かなり本を読み、偉人伝も抵抗なく読んできましたが、本多静六博士は全くノーマークの方でした。 某ビジネス誌の書評欄でたまたま拝見し、購入して一気に読了しました。 驚くべき、合理精神と健全な楽天主義。 博士は書きます、『私は学問を愛した。しかも学問と仕事を愛したがゆえに、世の中に厳存する俗生活の力強い生き方も蔑視しなかったのである』。 そしてその方策といえば『最善の途は平凡』で『定石と正攻法』の大切さを説きます。 努力すれば道は開けるという学問の姿勢。給与の四分の一の天引き貯金で倹約貯蓄した原資を巧みに投資、無理をしないで辛抱強く時節の到来を待つという投資指南。日常生活といえば、粗食、節制、睡眠、住宅、衣服、自然療法、希望、精神の精進という誰でも考えることを愚直に実施。 これらは一つ一つは平凡でも、長期間実行すれば、素晴らしい人生となるということをこの本は余すことなく、本人の口から語っています。 今まで、なんとかハックというビジネス本を読んで、小手先のことに頷いてきましたが、漸く本物に巡り合った気がします。 本多博士のような忘れ去られそうなっている昭和の偉人伝が編集できないでしょうか。 若い世代こそが読むべき良書と思いますが、全ての年代の人にとって学ぶところがあり、大いに周囲に宣伝したくなるような本でした。

著者は質素に生きる合理主義者だ。上着は詰襟の上着で通し、夏冬二様の準備でシャツもネクタイもいらないという。靴下や重ね着のシャツは継ぎはぎだらけでほとんど原形をとどめないほど愛用するし、衣服、食物、娯楽品は買ったつもりになって実際は買わずに貯金する。奥さんが花屋の鉢に手を伸ばして持ち上げると「オイオイ、買うは買っても、気分で買うのだぞ、それを持ち帰って枯らしてしまうより、この店に預けておけば水を忘れずやってくれるし、枯葉もいちいちのぞいてくれる。みたければいつでもここまで散歩に来ればいいじゃないか」といって買わせない。娘の嫁入り道具は持たせず、買い整えたいものに当たる金額の入った貯金通帳をもたせ、結婚披露宴もおこなわず実家の天ぷら会への招待ですまし、香典の香典返しは一切せず、すべて故人名で慈善団体などに寄付してしまう。なかなか真似のできることではない。

著者がこの本を出したときと同じ歳である今年84歳の「塩爺」で有名な元財務大臣の塩川正十郎さんは長生きの秘訣をきかれ「よく食べて、よく寝て、くよくよしない」と答えた。この本の主旨に合っていると思った。

著者は金儲けを肯定しており、その為にはまず種になる資金を作らねばならず、収入の4分の1の天引き貯金をすすめる。そしていくらか貯まったところで巧みに投資に回しなさいと。それには常に自分の頭で、自分の力と立場とを考えて、時勢の動きというものを捉えていかなければならず、単なる人聞き、人真似では駄目だという。

参考になる部分を取捨選択して読んでいくことをすすめたい。0

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

私の生活流儀 を買う

アマゾンで購入する
実業之日本社から発売された本多 静六の私の生活流儀(JAN:登録されていません)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.