くいもの処 明楽 の感想

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参照データ

タイトルくいもの処 明楽
発売日2014-09-06
製作者ヤマシタトモコ
販売元東京漫画社
JANコード登録されていません
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購入者の感想

絵も好み!大好きな年下攻め!会話も周りのキャラも皆面白い!
本当に居酒屋『明楽』という店があるならぜひ行ってみたい!!!

そう思うほど、楽しく読んだのだけど、なんだろう…この物足りなさは…。

全編通しで読んでいて、「あれ?このふたりいつのまにつきあうことになったの?」と思ってしまったことが原因かもしれない。
明楽の恋愛に踏み切れない理由も、明楽のことが好きな島原の葛藤も。
本人にとっては重要なことかもしれないけれど、他人の目から見れば些細なこと。
それが、相手の存在や周囲の人間との関わりによって気づかされれば、ストーリーとして生きてくるのに、
結局のところ自己解決で済ませてしまっているので、あの悩みはなんだったのかと。

オシャレな作風で、全体的に上品にまとまっている分、上滑り感が否めず惜しいところです。
巻末でおまけマンガを作れるくらい作りこんである居酒屋のメンバーも、
明楽のことをかなり気にかけてるらしい、先輩であり社長の牧さんでさえ
ふたりの考え方や関係に大きな影響を与えることなく、
作品の雰囲気作りにだけ貢献している、モブキャラ的存在だというのもある意味スゴイです。

この希薄であまり深く関わらない人間関係が、この作品の面白みであるともいえますが、
正直なところ、ふたりの恋の行く末より、くいもの処明楽の面々の、
たわいもない、けれど小気味良い会話をもっと読んでいたいなあと思いました。
「くいもの処 明楽」という別のもっと大きな作品があり、この島原×明楽こそが、その作品のサイドストーリーのような気さえします。

恋愛モノという意味で、ボーイズラブ作品としては、★3ですが、
他のレビュアーさんが共通して書かれている、
絶妙な会話センスなどの、この作品の良い部分に関しては異存なく、
面白いマンガとして、読んで損はしないだろうと思います。
くわえ煙草の似合うスタイリッシュな大人が描ける作家さんとして、以後要注目です。

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