サイレント・パートナー [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトルサイレント・パートナー [Blu-ray]
発売日2015-03-04
監督ダリル・デューク
出演エリオット・グールド
販売元TCエンタテインメント
JANコード4562474163217
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

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購入者の感想

日本での公開時(1979)の配給も大手では無く、至って地味な扱いだったと思うのですが私は場末の名画座で見てその意外な面白さに驚いた記憶があります。

別のレビュアー氏が指摘されておりますように、本作はカナダ映画。
70sのカナダ産ジャンルムービーの代表作ともいうべき「暗闇にベルが鳴る」と同様、本作もアメリカ映画の影響は明らかながら、独特の空気感とも呼ぶべきものが満ちております。

ふとした偶然から銀行強盗の計画を事前に察知した銀行員マイルス(E・グールド)は機転を利かせて強奪金を横取り。
だが、強盗犯ハリー(C・プラマー)はマイルスに一杯喰わされたことを知り、彼に対して執拗にプレッシャーをかけて来ます。
互いに相手を牽制する内に両者の間には沈黙の共犯者=”原題”ともいうべき因縁が生まれてしまうのだが。

原作があるということですが、脚色を担当したのはカーティス・ハンソン。
ご存知の通り、ハンソン氏はこの後、80年代後半から「窓・ベッドルームの女」や「ゆりかごを揺らす手」「激流」といった作品で頭角を現し、97年に傑作「LAコンフィデンシャル」を作り上げる訳です。
本作の地味ながらもツボを押さえたサスペンス映画としての印象はこの脚本に負う所も大きく、ハンソン氏の才能の片りんを見て取る事ができると思います。

物語の展開にも味がありますがやはり本作は主演の二人、C・プラマーとE・グールドの両者の丁々発止のやり取りが決め手。
E・グールド氏のどこかとぼけた味わいは本作でも十分に生かされておりますが、意外だったのはプラマー氏の怪演。
代表作サウンド・オブ・ミュージックのトラップ大佐役の印象を大きく裏切る、この強盗犯像には素直に驚かされました。
結構暴力的な描写も交えて描かれる、この凶悪なサイコパスの犯人像も現在の視点なら珍しくもない訳ですが、先取的だった気がいたします。
またグールド氏扮する冴えない銀行員が思いを寄せる同僚に英国女優のスザンヌ・ヨークが配されており、大人の色気(当時29歳)とコケティシュな魅力で華を添えている辺りも嬉しい。

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