French Tanks of World War II (1): Infantry and Battle Tanks (New Vanguard) の感想

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　本書にはルノーFT以降の小型歩兵戦車（シャールD1、D2、FCM36、ルノーR35及びR40、オチキスH35、39）と戦闘戦車（シャールB1、B1bis）をカバーしています。

本文のおおまかな頁構成は下記の通りです。
・ルノーFT　2頁
・突破戦車FCM　2C　1頁
・FT戦車の近代化改造　1頁
・FTの後継シャールD1　1頁超

・ドイツの再軍備に対応した戦車計画　2頁
・歩兵戦車の組織　1頁半
・機甲師団の編成　2頁

・シャールD2　１頁
・ルノーR35　4頁
・FCM　36軽歩兵戦車　2頁半
・オチキスH35、H39　2頁超
・戦闘戦車　シャールB1　3頁弱
・改造型　シャールB1bis　2頁超
・収録戦車の仕様表（メートル単位が主体です）　1頁
・装甲トラクター群（ルノーUE、UE2、ロレーヌ37L）　4頁強
・将来の戦車計画（歩兵戦車と戦闘戦車について）3頁

・推奨文献（全てフランス語文献）　2頁

本文の写真以外にも見開き2頁のシャールB1bisの内部透視図、R35、H39・H38、ロレーヌ装甲トラクターのイラスト各1頁とシャールD2、FMC36のほぼ同アングルのIn　Actionイラストが含まれています。

さすがに、この内容で48頁は余裕が無かったのか、これらの戦車の実戦歴は殆どありません。
各車体の解説も十分な情報量と言えません。
またシャールD2の写真の様に本文から離れた部分に収録されていて理解しにくい記述もあります。
但しルノーFTにケグレス式の足回りを施した近代化版NCが日本に輸出され上海事変で行動した話や、計画や試作のみに終わった戦車（その中にはB1の後継になる様々な多砲塔戦車）等興味深い記事も僅かながら存在します。