蜩ノ記(ひぐらしのき) Blu-ray(特典DVD付き2枚組) の感想
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参照データ
タイトル | 蜩ノ記(ひぐらしのき) Blu-ray(特典DVD付き2枚組) |
発売日 | 2015-04-15 |
監督 | 小泉堯史 |
出演 | 役所広司 |
販売元 | 東宝 |
JANコード | 4988104095688 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 日本映画 » 時代劇 |
購入者の感想
この映画は命も名誉も藩のために捧げて10年後の切腹と「家譜」編纂を課せられた武士とその家族、後3年となったとき見張り役として共に暮らすことになった若い武士のお話です。涙がはらはらと流れました。人はみな死にます。残された人生をわたしはどう生きようか。いつもの自問です。この映画で本気で考えさせられました。「一日一日確かな手ごたえをもって暮らせたら」と本当に思います。妻は夫の死に装束の身じたくを最後に髪を結びパチンと白い糸を切ります。夫はすこし唇を開けて息を吐きます。わたしはその鋏の音を聞いたときこの世との別れの音のように聞こえてふっと息を吐きました。語らず礼をしてそこでお別れです。原田さんのお顔の表情を何と言葉にすればいいのか分かりません。役所さんと原田さんの見事な演技です。妻の手を握り離すことができない夫の姿もありました。日本の時代劇の深い愛情表現は難しい。岡田くんの役者としての成長には目を見張るものがあります。何よりその姿が美しい。青い衣裳が大変似合い剣術の稽古をしている姿・立居振舞・目の美しさに岡田くんは役者として生まれて日々成長していると感じさせられます。日本の自然の美しさ、日本人の美しさをこの映画で観ました。お勧めの映画です。
2014年、10/4公開の作品です。第146回直木賞を受賞した葉室麟さんの原作をもとに映画化されています。
以下、少しネタバレ的なことがありますから、注意して下さい!!
前代未聞の不祥事を起こし、10年後の切腹、そして、その時までに「家譜」の完成を命じられ、
一家もろとも幽閉させられている戸田秋谷(役所広司)一家の物語です。
幽閉させられて7年が経過したとき、刃傷沙汰を引き起こし、本来なら切腹を命ぜられて当然の若き藩士、檀野庄三郎(岡田准一)は、
家老の温情で切腹を免れますが、「家譜」の内容看視と秋谷の逃亡を阻止するため、秋谷の幽閉先に送り込まれ、
秋谷一家との生活が始まります・・・・・・・・
何よりも映像が美しいです!!日本の四季の移ろいを映像の中にきちんとおさめ、それが、また、檀野の精神的な成長と上手くリンクしているんです。
そして、織江(堀北真希)と檀野の間に自然と芽生える恋、秋谷の息子、の成長と檀野との友情!
役所広司も好演ですが、ビックリしたのは、岡田准一の演技、見事に時代劇になっています。
しかも多分運動神経がすごくいいのでしょう、タテも見事に様になっています。
事実、先ごろ発表された第38回日本アカデミー賞では、本作の公演が認められ、見事、最優秀助演男優賞の栄誉に輝いています。
しかも、永遠の0では、最優秀主演男優賞に輝き、見事2冠を獲得しています。
まさに岡田准一ファン必見の作品といえます!!
以下、少しネタバレ的なことがありますから、注意して下さい!!
前代未聞の不祥事を起こし、10年後の切腹、そして、その時までに「家譜」の完成を命じられ、
一家もろとも幽閉させられている戸田秋谷(役所広司)一家の物語です。
幽閉させられて7年が経過したとき、刃傷沙汰を引き起こし、本来なら切腹を命ぜられて当然の若き藩士、檀野庄三郎(岡田准一)は、
家老の温情で切腹を免れますが、「家譜」の内容看視と秋谷の逃亡を阻止するため、秋谷の幽閉先に送り込まれ、
秋谷一家との生活が始まります・・・・・・・・
何よりも映像が美しいです!!日本の四季の移ろいを映像の中にきちんとおさめ、それが、また、檀野の精神的な成長と上手くリンクしているんです。
そして、織江(堀北真希)と檀野の間に自然と芽生える恋、秋谷の息子、の成長と檀野との友情!
役所広司も好演ですが、ビックリしたのは、岡田准一の演技、見事に時代劇になっています。
しかも多分運動神経がすごくいいのでしょう、タテも見事に様になっています。
事実、先ごろ発表された第38回日本アカデミー賞では、本作の公演が認められ、見事、最優秀助演男優賞の栄誉に輝いています。
しかも、永遠の0では、最優秀主演男優賞に輝き、見事2冠を獲得しています。
まさに岡田准一ファン必見の作品といえます!!
役所光司演じる戸田秋谷はある理由で10年後に切腹を言い渡された。
10年というのは家譜の編纂を終えるまでの猶予であり、
7年目に編纂の助勢兼目付として遣わされたのが岡田准一演じる庄三郎。
作品はそれから3年後の切腹まで共に過ごすお話です。
中盤から後半にかけてにサスペンスチックなところがあり、
そこで明らかになる事実を真正面から受け止める戸田秋谷の姿は
封建時代の武士そのものでした。
撮影は1ヵ所ではなく日本各地で行ったため、
日本の四季を感じ、10年間の重みも感じることができました。
最近の時代劇だけでなく邦画全体を通して
ここまで感じることはなかなかありません。
今更説明することではありませんが、
今作でも岡田准一絡みの立ち回りが素晴らしく、
居合の道場に弟子入りし、
更にパワーアップしています。
この作品は国内最後のフィルム映画であり、
ラストの冠婚葬祭シーンからの戸田秋谷の後ろ姿は
監督の次の世代へ歴史や伝統は継承しなければならないという
思いのつまった素晴らしいシーンです。
気になるところは、殿中で理由があれど刀を2回も抜くのは
あれはあれでありなのか?と思いました。
おススメです。
10年というのは家譜の編纂を終えるまでの猶予であり、
7年目に編纂の助勢兼目付として遣わされたのが岡田准一演じる庄三郎。
作品はそれから3年後の切腹まで共に過ごすお話です。
中盤から後半にかけてにサスペンスチックなところがあり、
そこで明らかになる事実を真正面から受け止める戸田秋谷の姿は
封建時代の武士そのものでした。
撮影は1ヵ所ではなく日本各地で行ったため、
日本の四季を感じ、10年間の重みも感じることができました。
最近の時代劇だけでなく邦画全体を通して
ここまで感じることはなかなかありません。
今更説明することではありませんが、
今作でも岡田准一絡みの立ち回りが素晴らしく、
居合の道場に弟子入りし、
更にパワーアップしています。
この作品は国内最後のフィルム映画であり、
ラストの冠婚葬祭シーンからの戸田秋谷の後ろ姿は
監督の次の世代へ歴史や伝統は継承しなければならないという
思いのつまった素晴らしいシーンです。
気になるところは、殿中で理由があれど刀を2回も抜くのは
あれはあれでありなのか?と思いました。
おススメです。