debut の感想
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参照データ
タイトル | debut |
発売日 | 2007-10-24 |
アーティスト | 辻井伸行 |
販売元 | avex CLASSICS |
JANコード | 4988064251780 |
Disc 1 : | 子守歌 変ニ長調 作品57 スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31 ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 ≪英雄≫ 愛の夢 第3番 メフィスト・ワルツ 第1番 ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調 亡き王女のためのパヴァーヌ 水の戯れ |
Disc 2 : | ロックフェラーの天使の羽 川のささやき 花水木の咲く頃 セーヌ川のロンド 高尾山の風 |
カテゴリ | ミュージック » ジャンル別 » クラシック » 室内楽・器楽曲 |
購入者の感想
“なんて軽やかな演奏なんだろう”、ショパンの『英雄』を聴いての第一印象だった。これまで同じ作品を何人かの演奏家で聴いてはきたものの、正直な所それほどの名盤とは思うことが出来なかった。無論、中にはホロヴィッツの来日演奏での名演はあるが他は余り違いが無かったように感じていた。けれどもこのアーティストの演奏を耳にして印象的だったのはキラキラと光る音の燦めきそのものである。ショパンがイメージした英雄の姿を彼は1人の若者の姿としてイメージしているような感がある。天は二物を与えずとはいうが、光のない世界に生きているから余計に光の持つ明るさや暖かさをイメージとして表現できる。それは豊かな想像力という天賦の才のみがもたらしうる奇跡であろう。オリジナルの作品もそうした裏付けがあってもたらされている。ジャケットに映る彼の横顔に可愛らしい笑顔がある点もうれしい。そこからは音楽に出逢うことの歓びを感じる。豊かな才能の持ち主の未来に期待するところ大である。