Ericksonian Approaches: A Comprehensive Manual の感想

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本書は、初版を書いたものの15社ほどから断られ仕方なく自費出版した本から始まったと書かれている。

そして、初版は、エリクソニアンの間では非常に評判が良く、初版に改訂を加え英国の
クラウンハウス・パブリッシングから出版された第二版が本書である。

それで、エリクソン財団の初級、中級コースの公式テキストとしても使われている
とのことのようであるが、エリクソニアンとして身につけておかなければならない

必要最小限のスキルが非常に体系的にまとまっており、日本で出版されている著作が一部の翻訳を除くと
陳腐に見えるほど、本書は素晴らしい出来であると思う。

また、内容について少し書いておくと、本書ではMRIで研究されていたトランス無しで催眠言語を使うと、
クライアントの認識はどう変わるのか？など後の短期療法に大きな影響を及ぼす内容から、クライアントの
認知バイアスを補正するメタファーの作り方、そしてデリバーの仕方など、とにかく盛りだくさんの内容と
なっている。

個人的には現在、本書は、座右の書となっているが、初学者から研究者まで十分愉しめるのが本書だと思っている。