誤解だらけの電力問題 の感想
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参照データ
タイトル | 誤解だらけの電力問題 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 竹内 純子 |
販売元 | ウェッジ |
JANコード | 9784863101258 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 一般 |
購入者の感想
電力系統の運用に関わっていたものとして、いかにも、しろうとくさい内容との印象です。
原発に関する重大問題が抜けています。
ただし、イギリスの新規建設計画が全くないので(リスクが大きい、融資が得られない)「政府が
原発の発電電力量を相場の二倍の価格で買い取ることに決めた」という情報は、大変参考になった。
それほどコストが高いという証明です。
イギリスの原発は民間の自由競争にまかせています。
しかし、誰も造ろうとしないので、近い将来、核兵器製造に支障をきたすため、
破格の買い取り料金を決定しました。
使用済み燃料を再処理して核兵器を製造しています。
原子力村からの情報・資料を、無定見に使用するのはいただけません。
御用法人国際環境経済研究所主席研究員として講演した内容は
自然エネルギーを否定する内容に満ち溢れており、その根拠、データは
裏付けもなく、嫌気がさしました。
東電では、応募して尾瀬の環境保全を担当したそうで、それで早く目を覚ましてほしいです。
原発に関する重大問題が抜けています。
ただし、イギリスの新規建設計画が全くないので(リスクが大きい、融資が得られない)「政府が
原発の発電電力量を相場の二倍の価格で買い取ることに決めた」という情報は、大変参考になった。
それほどコストが高いという証明です。
イギリスの原発は民間の自由競争にまかせています。
しかし、誰も造ろうとしないので、近い将来、核兵器製造に支障をきたすため、
破格の買い取り料金を決定しました。
使用済み燃料を再処理して核兵器を製造しています。
原子力村からの情報・資料を、無定見に使用するのはいただけません。
御用法人国際環境経済研究所主席研究員として講演した内容は
自然エネルギーを否定する内容に満ち溢れており、その根拠、データは
裏付けもなく、嫌気がさしました。
東電では、応募して尾瀬の環境保全を担当したそうで、それで早く目を覚ましてほしいです。
言葉がわかりやすく読みやすかった。また、電力問題について誤解している部分があり、その誤解が解けて良かった。
著者は非常に勉強された知識を元に普通の方にも非常に分かりやすく、丁寧にまとめられている本です。出来るだけの方が読まれ、電力問題に関し冷静な議論を確かな事実の元に行っていただきたいと思います。
塾講師である私が教壇に立つ際に常に心がけている「複雑な問題を安易に単純化し、思考停止に陥らない」
に通じる、茂木先生の帯のコメントに惹かれて手に取りました。
内容は、電気のつくられ方から、各国のエネルギー・環境政策まで幅広く、しかも著者の心の中にあるはずの
「べき論」を捨象し、読み手がエネルギー問題について一から考えることができるよう、必要なデータや事例を
誠実に揃えている印象を受けました。
文章も大変わかりやすいので、豊富な内容の割には、あっという間に読むことができ、学生にも
忙しいビジネスマンにもお勧めです。
著者でないと語れない「電力会社の行動原理」は、エネルギーという国家存亡にかかわる財の本質
を理解する上で大きなヒントであり、この側面から目を背けてエネルギー問題を議論するのは
片落ちと感じました。
震災後、この分野に関する記事や書物を目にする機会が飛躍的に増えたのですが、
電力会社の事情を取り合おうとしない世間の空気があり、電力会社サイドからの積極的な
発信に触れた記憶がほとんどありませんでした。筆者は、そのような渦中にも、顕名で、
新聞に寄稿しており(本書中に記事紹介あり)、今回の著書も含め、その使命感にも
感じ入りました。
「安定供給」という至上命題にいつしか安住するようになった電力社員、現状のエネルギー政策
の行き詰まりを、全て電力会社の利権のせいにする我々。
優しい語り口とは裏腹な、厳しい戒めに満ちた一冊、教育者として譲れない思いを
再認識させてもらいました。0
に通じる、茂木先生の帯のコメントに惹かれて手に取りました。
内容は、電気のつくられ方から、各国のエネルギー・環境政策まで幅広く、しかも著者の心の中にあるはずの
「べき論」を捨象し、読み手がエネルギー問題について一から考えることができるよう、必要なデータや事例を
誠実に揃えている印象を受けました。
文章も大変わかりやすいので、豊富な内容の割には、あっという間に読むことができ、学生にも
忙しいビジネスマンにもお勧めです。
著者でないと語れない「電力会社の行動原理」は、エネルギーという国家存亡にかかわる財の本質
を理解する上で大きなヒントであり、この側面から目を背けてエネルギー問題を議論するのは
片落ちと感じました。
震災後、この分野に関する記事や書物を目にする機会が飛躍的に増えたのですが、
電力会社の事情を取り合おうとしない世間の空気があり、電力会社サイドからの積極的な
発信に触れた記憶がほとんどありませんでした。筆者は、そのような渦中にも、顕名で、
新聞に寄稿しており(本書中に記事紹介あり)、今回の著書も含め、その使命感にも
感じ入りました。
「安定供給」という至上命題にいつしか安住するようになった電力社員、現状のエネルギー政策
の行き詰まりを、全て電力会社の利権のせいにする我々。
優しい語り口とは裏腹な、厳しい戒めに満ちた一冊、教育者として譲れない思いを
再認識させてもらいました。0
電力会社に対する「素朴な疑問」から紐解いて、電力が言えない(または、言っても額面通りに受け取られない)「ホンネ」を明らかにしている稀有な本。ただし、著者の経験も踏まえた会社の体質の問題点も上げられており、単純な「電力擁護」ではない。
著者は電力自由化等の制度改革を否定していないが、著者が列挙する「不都合な真実」は、現在の制度改革の議論において十分に斟酌され、対策が示されているとは言えない。本著の指摘の本質は、これらを同時に解決していくための「具体的なパス」が描かれないまま、政府による制度設計や各社による事業計画の立案が「何となくフワフワと」進んでしまっている、という点にあるのではないか。
エネルギーに関心を持つ多くの人に向けられた「入門本」でもあるが、一面では、電力各社、政治・政策当局といった関係者に対して「将来のリスクケースを見据えて、地に足のついた産業像を、(周囲の状況のせいにすることなく)自分自身の頭で描くべき」というメッセージを強く投げかけている本である。0
著者は電力自由化等の制度改革を否定していないが、著者が列挙する「不都合な真実」は、現在の制度改革の議論において十分に斟酌され、対策が示されているとは言えない。本著の指摘の本質は、これらを同時に解決していくための「具体的なパス」が描かれないまま、政府による制度設計や各社による事業計画の立案が「何となくフワフワと」進んでしまっている、という点にあるのではないか。
エネルギーに関心を持つ多くの人に向けられた「入門本」でもあるが、一面では、電力各社、政治・政策当局といった関係者に対して「将来のリスクケースを見据えて、地に足のついた産業像を、(周囲の状況のせいにすることなく)自分自身の頭で描くべき」というメッセージを強く投げかけている本である。0