クレオールの花 の感想

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これほどまでに歌とピアノが溶け合ってもよいものだろうか。ウーゴと美緒の才能と個性が結実し、聞き手を中南米のクレオールの世界に導いてくれる。全ての曲が聞きごたえがあるものに仕上がっており、久しぶりに完成度の高いアルバムに出会った気がする。美緒の歌は一段と円熟味を増し、国境を越えた独自の世界感はすでに完成の域に達している。ウーゴのピアノは美しい旋律を奏でるだけでなく、打楽器的役割を果たしており、その意表を突くリズムは独特のグルーブ感をも聞き手に与えてくれる。そして、ヤヒロトモヒロのパーカッションは２人の作品に絶妙のスパイスを添えている。最後の曲を聞き終え、深い感動の余韻に浸ることができるアルバムである。